パドマサンバヴァの秘密の教え(75)「五つの嘘」
◎五つの嘘
師パドマはこう仰った。
「修行者であると言うとき、嘘になる五つのことがある。」
ツォギャルは尋ねた。
「それは何でしょうか?」
師はこうお説きになった。
「一.完全に今生に夢中になっていながら、来世に恐怖を抱いていると言うのは嘘である。
二.三悪趣に恐怖を持たずに行動しながら、帰依をしていると言っても嘘である。
三.心が渇愛から離れていないのに、瞑想していると言っても嘘である。
四.因果の法則を知らずして、空の見解を理解していると言っても嘘である。
五.輪廻に存在する地獄を渡ったことがないのに、自らが仏陀であると言っても嘘である。
ダルマの修行者であると言いながら、他人と自分の両方に嘘をつく人がたくさんいる。死ぬとき、すべての嘘は彼ら自身にふりかかる。」
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