パドマサンバヴァの秘密の教え(54)「十二の役に立つ状況」
◎十二の役に立つ状況
師パドマはこう仰った。
「ダルマを修習しているとき、あなたは十二の役に立つ状況を保つべきである。」
ツォギャルは尋ねた。
「それらは何でしょうか?」
師はこうお説きになった。
「学ぶこと、考えること、瞑想することは、ダルマの修習においての基礎訓練である。
勤勉さ、信、帰依が、ダルマの修習においての三つの柱である。
叡智、修行、善行は、ダルマの修習における三つの性質である。
無執着、とらわれないこと、固定観念を持たないことは、ダルマの修習における三つの調和する要素である。
いずれにせよ、これらの条件の内、三つでも持っているダルマの修行者は、ここには一人としていないのだ。ダルマの主要な原則に従うのは難しいのだ。」