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スワミ・トゥリヤーナンダの書簡集(18)


                           1912年8月9日
                           カンカルにて

 親愛なるシュリへ――

 8月4日付けのあなたの手紙を受け取りました……。

 あなたは的を得た質問をしました。その質問はまさにあなたの内側の気持ちを表わしており、それはあなたが徐々に霊的な進歩をしている証拠です。そのような神秘的な主題を手紙で理解させることは難しいことですが、やってみましょう。
  
 クンダリニーは真我のジュニャーナ・シャクティー、つまり完全なる叡智の力です。彼女はすべての人の中に住んでいて、チャイタニヤマイー、ブラフママイーなどと呼ばれています。いわば彼女はあらゆる人の中に眠っていて、その場所はムーラーダーラの蓮華――仙骨神経叢の近くにあります。人体には六つの蓮華または霊的な中枢があり、ヨーギーはそれを瞑想します。さらに、身体には三つの気道、イダー、ピンガラー、スシュムナーがあります。クンダリニーが主シヴァつまり神と結合するとき、人は明智を得ます。
 
 主シヴァの住居は大脳です。蛇のようにとぐろを巻いていたクンダリニーが目覚め、一番低い中枢からスシュムナーを通って大脳へと到達し、主シヴァと結合するそのとき、人は悟りを得ます。人はヨーガ、礼拝、瞑想、そして他のさまざまなプロセスを通じてクンダリニーを目覚めさせることができます。彼女が目覚めると、人は光や神の御姿を見たり、多くの素晴らしい経験をします。グルの恩寵によって、ときに彼女は自発的に目覚めます。
 六つの蓮華は次の場所に位置しています。性器の付け根と肛門のあいだ、性器の付け根、へそ、心臓、喉、眉間。ムーラーダーラは性器の付け根と肛門のあいだに、スワーディシュターナは性器の付け根に、マニプーラはへそに、アナーハタは心臓に、ヴィシュッダは喉に、アージュニャーは眉間にあります。三つの気道は次の通りです。イダーは脊柱の左側を、ピンガラーは右側を、スシュムナーは脊柱の中心を通っています。スシュムナーの通り道は閉じられていますが、クンダリニーが目覚めるとそれは開きます。
 今日はここまでにしておきましょう。
                              
                            あなたのやすらぎを願う者
                            スワミ・トゥリヤーナンダ

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