パドマサンバヴァの秘密の教え(43)「十の誇張」
◎十の誇張
師パドマはこう仰った。
「ダルマの修習には、十のタイプの誇張がある。」
ツォギャルは尋ねた。
「それはどんなことですか?」
師はこうお説きになった。
「一.教えを学ばずして、ダルマを知っていると明言するのは誇張である。
二.成就法(サーダナ)を修習せずして、シッディを持っていると明言するのは誇張である。
三.帰依心を持たずして、神の祝福を受けたと明言するのは誇張である。
四.瞑想を修習せずして、ブッダフッドを得たことがあると明言するのは誇張である。
五.師に仕えずして、師を見つけたと明言するのは誇張である。
六.聖なるグルの祝福を受けずして、解脱していると明言するのは誇張である。
七.口頭での教えを受けずして、悟りを得ていると明言するのは誇張である。
八.なんら修行をせずして、自らが解脱していると明言するのは誇張である。
九.勤勉さを持たずして、修行していると明言するのは誇張である。
十.サマヤ戒を守らずして、吉兆の出来事を経験していると明言するのは誇張である。
いずれにせよ、苦難を経験せずに簡単に修行したいと願う人は、ほら吹き以外の何者でもなく、成功はしないだろう。」
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