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ニティヤーナンダの生涯(4)

◎マーダヴェーンドラ・プリ、アドワイタ・アーチャーリヤ、ラクシュミーパティとの出会い

 この頃、シュリー・アドワイタ・アーチャーリヤやシュリーパダ・マーダヴェーンドラもまたヴリンダーヴァンに来ていました。
 彼らは、クベーラが外界を意識せずに、眼から大量の涙を流して、「ハー、クリシュナ! ハー、クリシュナ!」と叫びながら地面を転がるのを目撃し、この超越的な光で輝く顔をし、クリシュナ・プレーマの大海に深く沈み、サートウィカ・バーヴァが体中に現われている少年は誰であろうかと思いました。

 外界の意識を取り戻すとすぐにクベーラはマーダヴェーンドラ・プリを見つめ、マーダヴェーンドラ・プリもしばらくの間じっと彼を見つめていました。
 このようにお互いで見つめ合うと、彼らはクリシュナ・プレーマの中に沈んでいきました。
 彼らはお互いに近づいて行き、我を忘れて抱き合ったのでした。

 マーダヴェーンドラ・プリとクリシュナについて語り合い、クリシュナ・リーラー・サラに没頭しながらしばらく一緒に過ごした後、クベーラは再び巡礼に旅立ちました。
 バクティラトナカラは「パンダーラプル」の中で、クベーラはマーダヴェーンドラ・プリのグル、ラクシュミーパティと出会ったと述べています。
 ラクシュミーパティは夢で受けた神の示唆に従って、彼にディクシャを行い、ニティヤーナンダという名を与えました。
 ディクシャの後、彼のクリシュナ・プレーマは千倍にも増大したのでした。
 アヴァドゥータのように、彼はクリシュナ・プレーマに酔いしれながら、クリシュナを求めて、ランガナート、ラーメーシュワル、ニラチャル、ガンガーサーガルなどの聖地を巡りましたが、どこにもクリシュナを見つけることはできませんでした。
 その後、彼はヴリンダーヴァンに再び戻ったのでした。

 ヴリンダーヴァンでは、彼は常に肉体とそれに必要なものを意識することなく、バーヴァの海に深く潜り続けていました。
 彼は、今が昼なのか夜なのかわからず、眠ることも食べることもできませんでした。
 誰かが彼にミルクをあげると、彼はそれを飲みましたが、それ以外はずっと何も食べませんでした。
 ずっと彼は「ハー、クリシュナ! ハー、クリシュナ!」と言い、涙を流しながら、空を引き裂くように金切り声をあげるのでした。

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