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デーヴァター・サンユッタ(5)

◎慢心に執着する人

 このように私は聞いた。
 あるとき世尊は、サーヴァッティ-のジェータ林にあるアナータピンディカの園にましました。
 そのとき、一人の天神があり、夜もすでにふけたころ、そのすぐれたる光をもって、くまなくジェータ林を照らしながら、世尊のましますところに到り、世尊を礼拝して、その傍らに座した。
 傍らに座したその天神は、世尊の御許において、この詩句を唱えた。
  
「慢心に執着する人は、この世で心身を制することがない。
 心身を統一しない人には沈黙の行がない。
 一人で森に住んでいても、ふしだらで怠けているならば、死の領域を超えて彼岸に達することはできないであろう。」

 世尊は仰せられた。

「慢心を去り、よく心を統一し、心麗しく、あらゆる法則について解脱していて、一人森に住み、怠ることのない人は、死の領域を超えて、彼岸に至ることができるであろう。」

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