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テクチューのキーポイント

テクチューのキーポイント

ミパム・リンポチェ

 ディーヒ! 智慧の存在であるマンジュシュリーの前に、私は恭しく礼拝いたします。

 ここでわたしは、テクチューのキーポイントを説明しよう。

 心を変えることなく、心が実際に落ち着くままに任せなさい。
 そしてそのような境地で、自然に見つめなさい。
 そこに、言い表わせない経験は展開する。
 それには、これとかあれとかいう固定的な性質はない。
 そしてその本性の輝きは、終わることがない。
 これは真の境地であり、本性の状態であり、概念を超えた実際のダルマターである。
 それは本性の光明から生まれた洞察、見解である。
 ただそのままにある山のように。

 あなたがただその本性の境地にとどまるなら、そこには瞑想も散漫もない。
 抑制も修養も、評価も分析もすることなく、
 あなた自身が真の境地に完全に定住することを許しなさい。
 これは、作為的な行為によってけがされていない、ダルマターの自然なる集中である。
 空間の王であるヨーガにとどまること、これが瞑想である。
 ただそのままにある海のように。

 あなたはこのようにとどまり、
 内側で動くどのような思考や印象、
 そして外側で起こるどのような現われも、
 そのどちらも、抑制も促進もしてはならず、ただそのままにされなければならない。
 あなたがこの本性の境地から離れない限り、
 展開されるものは何でも、危害も利益ももたらさない。
 良し悪しへの懸念、受容と拒絶から離れること、
 これが行為である。
 現われは、ただそのままに置かれる。

 あなたが進歩すると、すべてのそのような現われと存在は、
 ただ、正智の空性の遍満となり
 そしてその中で、すべては全く完璧で完全である。
 取ることと捨てることの努力は、ただ消えていき、
 そして、輪廻とニルヴァーナへの希望と恐怖は、もうない。
 原初の本性は明らかになる――
 これが果報である。
 正智は、ただそのままに置かれる。

 そのままに置かれる四つの方法を含むこの教えは
 テクチューの究極の趣旨である。
 これらのキーポイントにより、解放は素早く達成される。
 高貴な輝き、マンジュシュリーの最も栄光あるフォームとして。

 これは、水の蛇の年(1893~4)の間に、ミパム・ジャンペー・ギェパの湖のような心から生じた。

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