yoga school kailas

タイ・バーホーさん

 12月23、25日と、関西のバーンスリー(クリシュナが吹いている横笛)の第一人者のGUMIさんとともに、初対面のタイ・バーホーさんが、バクティヨーガのイベントに参加してくださった。

 タイ・バーホーさんは世界的なタブラ奏者。インドの人間国宝的存在であるザキール・フセインの愛弟子&マネージャーを務め、また自身も、サウンドトラックを担当した映画がアカデミー賞ドキュメンタリー部門を受賞したり、今年のグラミーにノミネートされたクリシュナダースのパートナーを8年間務めたりなど、数々の功績を残している。

 そんなタイさんのことは、今年の秋までほとんど知らなかった。我々のヨーガ教室と交流のある(というより我々の一員といってもいい笑)GUMIさんとタイさんがセッションを行うまでは・・・

 タイさんのことを知ってからも、特にタイさんを呼ぼうとは考えていなかったが、いつの間にか話が進み、タイさんを呼ばなくてはならない流れになってきてしまった笑。最初は内輪でクリスマスのイベントをしようと計画していたが、これまた自然にもっと大きなイベントを企画する流れになり、急きょ、年末に「バクティヨーガ・フェスタ1IN横浜」が開催されることになったのでした。

 こうしてGUMIさんとともに数日間にわたって、我々と交流を持ってくださったタイさん。そのタブラの腕が素晴らしいのはいうまでもないが、なぜこのような自然なかたちで我々と縁ができたのか。

 タイさんの話は、「愛」「オープンハート」などの心に訴える精神的な話、そして神秘体験や夢の体験などのスピリチュアルな話も多く、またあの笑顔、そして温かい人柄から、「愛にあふれたスピリチュアルなミュージシャン」という印象を一見受ける。

 しかし本当はそれだけではない、というか「それではない」感じがした。

 そして、人伝えにではあるが、世界的に評価を受けているタブラが、彼の中の重要性としては三番目に過ぎないということを聞いた。
 二番目が瞑想、そして一番は、彼のルーツとも関係のある、彼の祖父から教わり、子供のころからおこなっているネイティブアメリカンの修行なのだそうだ。
 これを聞いて、「なるほど、それだったのか」と思った。

 ネイティブアメリカンの修行が、シャーマニックな要素は別として、その本質が東洋のヨーガや仏教、特にチベットのゾクチェンやオーストラリアのアボリジニの修行などと共通性があるということはよく指摘される。

 それらはそれぞれ方法は違えど、唯一の「それ」に何とか触れようとする。

 われわれのヨーガ教室も、クンダリニーヨーガ、バクティヨーガ、そして仏教の菩薩道や密教などのスタイルをとりつつも、結局のところは言葉も概念も越えた「それ」へ触れること、いつも触れていることを目的の一つとするものである。

 そういう話は実際にはタイさん自身とは一切しなかった。しかしタイさんが我々のヨーガ教室の仲間を「素晴らしい」と絶賛してくれて、我々もタイさんに何とも言えない魅力と親近感を感じたのは、「オープンハート」や「愛」といった世界だけでは語れない、もっと深い共通の目標をお互いに感じていたからなのかもしれない。

 何はともあれこの忙しい年末の数日間、タイさん、GUMIさん、ありがとうございました^^

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