スワミ・トゥリヤーナンダの書簡集（５１）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１９１５年１１月２０日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アルモラにて

　親愛なるバブラム・マハラジ（スワミ・プレーマーナンダ）へ

　一昨日、あなたの愛情のこもった手紙を受け取って、たいへん喜んでいます。かつてあなたと交わった思い出はすべて、わたしに大きな喜びをもたらします。そうでないことがあるでしょうか？　
　あなたは師[シュリー・ラーマクリシュナ]のことで心がいっぱいなので、他のものが入る余地がないのです。わたしは、アラムバザール僧院で起こったことを思い出します。あの日あなたが話したように、あなたは目に見えるもの一切の中に師の思い出を思い起こしました。そのときわたしはあなたの中に、この言葉の真実を見ました。

「目に入るものすべてに、主はお現われになっていらっしゃいます。」

　あなたは何を見ても師を思い起こしました。あなたがそのことを覚えているどうか分かりませんが、それはわたしの心に消えることなく刻み込まれました。その日わたしは、それが神と合一することなのだと悟りました。師は恩寵によって、わたしにそのことをお示しになられました。だから、あなたがわたしから何もかも隠そうとすることは無駄なことなのです。

　あなたの家庭は師の家庭であり（バブラム・マハラジはベルル僧院の管理者でした）、それは恐ろしいマーヤーの家ではありません。あなたの家庭には仔牛でさえとどまることができますが、愛欲とお金が入る余地はまったくありません。あなたの家庭は愛でできており、あらゆることが愛を通じて初めてなされるのです。

　スワミジ（ヴィヴェーカーナンダ）はかつて、「愛は全能なのです」と言いました。スワミジ以上の人がいるでしょうか？　彼に変わる人は誰もいません――月のように。彼と対等な者は彼自身であり、他には誰もいないのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　愛と礼拝を込めて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　トゥリヤーナンダ