yoga school kailas

シュリー・チャイタニヤ・マハープラブ(9)

【アドワイタ・アーチャーリヤ】

 主がバクティの信仰に改宗させたまた別の重要人物は、アドワイタでした。このアーチャーリヤがニマイの神性を知るチャンスは何度も訪れましたが、彼はまだ確信が持てず、ニマイが見ているのは架空の幻影なのだと考えていました。
 アドワイタはヴィシュヌ派のリーダーとして尊敬されていましたが、彼はニマイが広めていた感情的なバクティを信じていませんでした。アドワイタはジュニャーナ(哲学的叡智)が根本規律であり、宗教的情熱(バクティ)は下等な人々が生きるための道であると考えていました。ニマイはその考えを完全に変えるために、ある日ナヴァディープから12マイル離れたところにあるシャーンティプルのアドワイタの家まで行きました。ニマイは有頂天のムードの中で、なぜジュニャーナはバクティより優れているという間違った理論を教えているのかと、アドワイタに尋ねました。アドワイタが答えないでいると、ニマイは棒で彼に何度も殴打を浴びせました。居合わせた者達がニマイの行動に抗議をしても、アドワイタ本人は打たれていることに喜びを感じていました。歓喜に満ちた光り輝く表情で、アドワイタは叫びました。

「私は彼を忘れていたのです! そして今ここに、彼は私を連れ戻すためにやってきてくださったのです! 私の主のなんと慈悲深いことか!」

 ややあって、主は大声で言いました。

「もしお前が救いのためにジュニャーナに頼るなら、神に祈る権利はない。」

 人々の心が正しい道に進むようにとの彼の祈りに応えて主自らがこの地に降誕されたことを、アドワイタは思い出しました。主は、ひと触れや一瞥によって、または祝福によって人々にバクティを吹き込んでいきましたが、アドワイタにはこのような過激な方法が取られたのでした。

share

  • Twitterにシェアする
  • Facebookにシェアする
  • Lineにシェアする