サーダナーの指針の花輪(91~100)
91.
心は常に振動している。
この振動の仕方やスピードが、たとえば熱や寒さの感覚、あるいは喜びや苦痛の感覚を引き起こす。
92.
衆生は、終わりなき生と死の輪廻の中で疲弊しきっている。
寂静、平等心、識別智、至高者の瞑想という水で、欲望の炎を消しなさい。
そうすればあなたは、永遠の喜びの住居に到達するだろう。
93.
愛欲、怒り、貪りの三つは、地獄の深い穴に落ちる門である。
賢者はこれらを根絶し、魂の進化の道に至らなくてはならない。
94.
愛欲の炎を消しなさい。
怒りという不幸を捨てなさい。
嫌悪という悪癖をやめなさい。
害心という剣を捨てなさい。
95.
性欲を起こさせるようなものを見ることは、目における邪淫である。
性欲をかき立てることを聞くことは、耳における邪淫である。
性欲をかき立てることを話すことは、舌における邪淫である。
96.
多くの感覚的な楽しみにふける者、自分の心をコントロールしない者、食べすぎる者、そして怠惰な者は、やがて破滅に至る。
97.
わずか2、3ヶ月の間に身についた悪習や、あるいはお茶の習慣のようなものでさえ、それらを根絶するのは非常に難しい。
ならば、長年にわたって強力に心に住み着いている内側の敵(愛欲、怒り、貪欲)については、言うまでもない。
しかし寂静・平等心の修行に励み続けることによって、これらの悪癖の住処である心を征服することができる。
98.
性的なものに引きつけられる意識、性的な思考、性的な衝動――これらは、神を実現する道における大きな三つの障害である。
たとえ性的な衝動が消えたとしても、性的なものに引きつけられる意識は根強く残り、修行者を煩わせる。
眼はときに、大きなトラブルを起こす。性的な見方、すなわち眼における邪淫を破壊しなさい。
すべての様相において、ただ神だけを見るように心がけなさい。
何度も何度も、寂静、平等心、識別智、そして正しい熟考を、心に生起させなさい。
それによってあなたはいつか、三つの障害を超えて、永遠なるものの中に確立されるだろう。
何度も何度も、崇高な神について考えなさい。そしてジャパと瞑想の時間を増やしなさい。
それによって、性的な思考は根絶されるだろう。
99.
真の識別智、寂静の心、平等心、そしてグルの言葉と聖典の言葉への帰依心を持つ者を、愛欲は捕まえることができない。
100.
性的な行為を繰り返すことで、性的渇望はより強くなり、性欲を根絶するのはより難しくなる。