サーダナーの指針の花輪（１９１～２００）

１９１．
　一年間、喉でジャパをしなさい（声に出すジャパ）。
　三年間、心臓でジャパをしなさい（心の中でのジャパ）。
　そして一年間、臍でジャパをしなさい（呼吸と共なるジャパ）。

１９２．
　あなたの修行が進んだとき、皮膚のあらゆる穴、そして毛髪は、自然にマントラを繰り返すようになる。
　あなたの生命のすべてのシステムが、マントラの強力な波動に包まれる。
　あなたは常に主の愛の中にあるようになる。
　あなたの筋肉は痙攣し、大量の歓喜の涙を流す。
　あなたは尊い神のムードの中にあるようになる。
　あなたはインスピレーション、啓示、エクスタシー、洞察および直観を得る。
　あなたは真理を素晴らしい詩で表現できるようになる。
　あなたは様々なシッディ、つまり神の富を得る。

１９３．
　一人になれる庭園などに行き、心の中でジャパをするか、瞑想をするか、またはギーターやウパニシャッドなどを読み、二、三時間を過ごしなさい。
　それを終えて家に帰るとき、新鮮なプラーナによってチャージされたあなたはすっかり生まれ変わったようになり、リフレッシュしたと感じるだろう。
　

１９４．
　ジャパの数をもっと増やしなさい。そうすればあなたは、より強く、より純粋で、そしてより穏やかになるだろう。

１９５．
　常にシヴァ（または他の至高者のフォーム）へのスマラナ（２４時間、神を思い続けること）を持ちなさい。
　彼の中に住みなさい。彼の中に生きなさい。
　彼の中に深く飛び込みなさい。
　彼と一つになりなさい。
　他のすべての世俗的な考えを、あきらめなさい。
　主はあなたを神聖にし、引き上げてくださるだろう。
　強い帰依心を持ちなさい。
　サーダナーに励み、大胆に前進せよ。
　後ろを振り向くな。
　右も左も見るな。

１９６．
　もし医師に不治の病を宣告されたときは、主の御名を繰り返し唱えなさい。
　大きな声でオームを唱え、プラナヴァの波動で心身を神聖化しなさい。
　プラーナーヤーマもまた実践しなさい。
　これらによって、あなたの病は治るだろう。
　信を持ちなさい。
　神の御名は、このサンサーラの海を渡ることができる大きな船である。

１９７．
　モウナ（沈黙の行）を三時間おこなって、言葉の器官の過剰なラジャス性をチェックし、制御しなさい。
　三時間連続して一つの座法で座ることによって、座法に習熟すると共に、足における過剰なラジャス性（常に動きたい、いろいろな場所に行ったり来たりしたいという衝動）をチェックし、制御しなさい。
　座法とモウナは、安らぎとサットヴァ性を増大させる。

１９８．
　部屋で一人になって数時間、モウナ（沈黙の行）をしつつ、連続して一つの座法を組み続けなさい。
　耳栓または親指で耳をふさぐ（ヨーニ・ムドラー）のもよいだろう。これは、外部の雑音を遮断し、内的生命力をあなたに与えるための補助的技法である。
　ジャパと瞑想に真面目に励みなさい。
　あなたは安らぎを得るだろう。
　熱心に修行しなさい。愛する友よ。
　牛が草を食べ続けるように、たゆまず修行し続けなさい。
　そして牛が自ら草を食べるように、あなたは自ら不死の甘露を飲みなさい。

１９９．
　ヴァーラーナシー、プラヤーガ、ナシク、ハリドワール、リシケーシュなどのような聖地で毎年一～二週間を過ごし、リラックスしてジャパをおこないなさい。
　聖者に親しみ近づきなさい。
　これはあなたに心の平和を与え、あなたを徐々に神聖にし、あなたの低俗で魔的な性質を更正させるだろう。

２００．
　あまり多くの人々と接してはいけない。
　特に、世俗的な人々と接し過ぎることは、心に嫉妬心を引き起こす原因となる。