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ゴーラープ・マーの生涯(7)

 1885年の中ごろ、シュリー・ラーマクリシュナは喉の違和感を感じていました。それはガンの始まりでした。ホーリーマザーは彼の健康を非常に心配していました。毎日、シュリー・ラーマクリシュナはコップ一杯のミルクを飲んでいました。ホーリーマザーは、ミルクの栄養分を濃くするためにミルクを長く煮詰めていましたが、彼はそれを知りませんでした。
 あるとき、師はそのミルクを怪しく思い、ゴーラープ・マーにそのことをたずねました。ホーリーマザーの意図を知らなかったゴーラープ・マーは、本当のことを話ました。シュリー・ラーマクリシュナはそれを聞いてびっくりし、お腹を壊してしまいました。ホーリーマザーはミルクを煮詰めることをやめましたが、ゴーラープ・マーに、師にすべてを話してしまわないように注意し、ゴーラープ・マーは謝りました。

 あるとき、ゴーラープ・マーはホーリーマザーに言いました。

「マノモハンの母親が、師はあのように完璧な放棄の見本であるのに、あなたはそんなにたくさんの装飾品を好んで着けるのはあまりよくないと言っていましたよ。」 

 ホーリーマザーはすぐに二つの腕輪以外のすべての宝石類を外しました。翌日、ヨーギン・マーがやってきて、ホーリーマザーに、もう少し装飾品で飾るようにに説得しましたが、ホーリーマザーはそのすぐあとに病気になった師のために、二度とそれらを身に付けませんでした。この騒動を聞いたラーマクリシュナは言いました。

「これはなんだね? 彼女は装飾品を着けることを好んでいるのではないのだよ。彼女の宝石類を選んだのはわたしだ。彼女の名前はサーラダー、サラスワティーなのだよ。だから彼女は自身を装飾することを好むのだよ。」

 師はゴーラープ・マーに、ホーリーマザーの本性について話をしました。

「彼女はサーラダー、サラスワティーだ。彼女は人々に智慧を与えるために人間の身体を授かったのだよ。しかし彼女を見た男性たちが罪深い思いでけがれてしまわないように、その神々しい美を隠してしまったのだよ。」

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