yoga school kailas

ゴークラダース・デイとM(6)

 毎晩、Mはモルトン・スクールの4階の屋上で、信者達と集い、瞑想や神の栄光を歌うことに時を費やしていた。時々、彼は師とスワミジと彼ご自身についてお話になった。以下は、私が深く感銘を受けたMの言葉である。

「お聞きなさい。真剣に神を求める人達は、師のもとへ行かなければなりません。」

「もし信者達が自分自身の物語を語るなら、あなたは私達がしていたことを理解するだろう。私が世俗の問題で悩んでいたとき、私は神に真心をこめて話しかけ、そして神などいないと思ったとき、自殺しようと試みた。その時期に、師が私の人生にお現われになったのだ。」

「人間は、はかない虫のように、この地球で這いつくばっている。あなたは彼らを見て、自分の人生で何をしようと思うだろうか? 神に話しかけ、そして泣きなさい。彼はあなたに彼の御姿を明かして下さるだろう。そしてあなたは、自分の使命は何であるのかを理解するだろう。」

「ある者達は教えたがる。しかし、誰が耳を傾けるだろうか?
 スワミジは神から命を受けた後、教えを説いた。スワミジは私に一度こう仰った。
『人々は異なるイデオロギーのために戦っているが、神を知ることにより、その者はすべてを知るのだ。すべての矛盾が神の中で合うからだ。』」

「君は、ベルル僧院の古い聖堂の中庭にあるマンゴーの木を見たことがあるかね? その木の下に木製のベンチがあって、スワミジはよくそこに座っておられた。
 ある日、スワミジはそのベンチに座りながら、私にこう仰った。
『マスター・マハーシャヤ。西洋人が私のエネルギーを全部吸い取っていった。今のこの体は壊れてしまった。』
 彼はそのとき、あまり体調がすぐれず、彼は私に自分はもう長くはないだろうということを暗示しておられた。」

 そう仰ったとき、Mの眼から涙が流れ落ちた。彼は少し考えて、そして仰った。

「彼ら(直弟子たち)はもう逝ってしまったと思うかね? 彼らはまだ存在している。私たちは再び彼らに会うことだろう。」

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