グル・バクティヨーガ（７６）「グルと弟子の関係」

◎グルと弟子の関係

　弟子は師の家に住み、十二年間完全なるブラフマーチャリヤー（禁欲行）を守り続け、厳格なタパス（苦行）を行うべきである。そしてグルにお仕えし、彼の下で聖典を学ぶべきである。

　弟子に教えを説くにふさわしく、自分で説いたものはすべて自分で実践できる者、彼のみがグルとなることができる。

　人は、誰彼を問わずグルとして受け入れるべきではない。そして一度彼をグルとして受け入れたら、たとえ何があろうとも絶対に彼から離れてはいけない。

　真の霊性の悟りを得た師は、昨今では非常に稀である。

　本当に高い霊性を持つ人は、全能者から命令を受けない限り、グルという使命を引き受けることはない。

　資格のある求道者が、霊性の道へと彼を導き入れるグルを探しに行くならば、神は彼の前にグルとして現れ、彼をイニシエートしてくださる。

　解脱者であるグルは、トゥリーヤ・アヴァスタと呼ばれる特殊な意識の次元に住んでおられる。グルと一つになることを求めている弟子は、世俗の一時的なものごとに絶対にとらわれないという徳を身に着けなければならない。