グル・バクティヨーガ(67)「グル――神の化身」
◎グル――神の化身
グルは、地上に現れた正真正銘の神である。彼は真の友であり、信頼できる縁者である。
弟子はグルの前でひれ伏し、こう言うべきである。
「おお、主よ! おお、主よ! あなたに庇護所を求めた私を哀れみたまえ。生死の海から私を守りたまえ。」
神であるグルの御足を無私無欲の信仰心で礼拝する者は、直ちに彼の恩寵を得る。
弟子は、瞑想と、師から授かり師への奉仕によって研ぎ澄まされた叡智の剣を使って、心、言葉、プラーナ、身体に巣食うこの根も葉もないアハンカーラ(自我意識)を切断し、すべての執着から自由になってこの世界を歩き回る。
欲望の対象との接触は、心をけがす執着がグルへの激しい信仰という強力な武器によって断ち切られるまで、避けなければならない。
ヨーガを実践する者は、グルに帰依することによって、どんな障害にも打ち負けることはない。
真の弟子は、ためらわず、恥ずかしがらずに、完全なる明け渡しの印として、グルの聖なる御足の下に、「サシュターンガ」――身体の八つの部分を地面につけて、礼拝すべきである。
何の利益も見返りも期待せずに、グルへの礼拝と奉仕に自己を捧げる人は皆、決して誤った道に進むことはないし、そのような礼拝や奉仕の恩恵を決して失うことはないだろう。
智慧の光を包含している聖なるグル・ギーターを毎日学ぶ者は、真に浄化され、救済される。
グルの栄光に歓喜し、他者にグルの栄光を語ることに歓喜する者は、真にグルの恩寵を得る。
真に神、絶対なる者であり、迷妄を払い去るグルの御前において、あなたのすべての疑念は、昇りゆく太陽の前の雪のように消散するだろう。
「ああ、偉大なる最も尊ばれるべきグルよ、私はあなたに恭しく礼拝し奉ります。どうか私が、あなたの蓮華の御足への絶えることなき信仰心を得ることができるよう、私の心があなたの慈悲深き御足への信仰に常に安住できるよう、私をお導きください。」――このようにして、謙虚に、自己を明け渡して、真の弟子はグルの前でひれ伏し嘆願すべきである。
眼で見ることのできる神であられる最高に気高いグルに栄光あれ!
グルの賛美を歌った聖典に栄光あれ!
そのようなグルに唯一の帰依処を見つけた真の弟子に栄光あれ!
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