グル・バクティヨーガ(40)「偉大なる導き手としてのグル」
◎偉大なる導き手としてのグル
智慧の道をお説きくださる彼は、地上における正真正銘の神である。グルの他に誰がその道を説けるだろうか?
グルは神への道を示し、弟子を永遠に幸福にしてくださる。
完成への道を指し示してくださる彼は、グルである。
サンスクリット語で「GU」という言葉は暗闇あるいは無智を意味し、「RU」とは、この暗闇または無智を晴らす者という意味がある。人の中にある暗闇または無智のヴェールを取り去ることによって、彼はグルとなる。
霊性の師は、絶え間ない指示によって、求道者を訓練する。
グルは、真の弟子にとって、至高者からの神聖なる贈り物である。
すべての聖典は、グルの必要性を強調している。
シュリー・ラーマのような神の化身でさえ、シュリー・ヴァシシュタをグルとして受け入れ、その命令に従っておられた。
弟子は、彼がどんなに世間的に優れていようとも、師の助けなしではニルヴァーナの至福を味わうことはできない。
完全なる神の叡智は、苦行、慈善、ヴェーダの学習によっても得ることはできない。グルの蓮華の御足の塵で沐浴することによってのみ、それは得られる。
弟子は常にグルの御姿を礼拝し、彼の聖なる御名を唱えていなくてはならない。
求道者は、グルや聖者についての悪しき思いや言葉を、考えても、語ってもいけない。
サーダカは、自分がどんなに偉大であろうとも、グルの前で冗談を言ってはならない。
グルは、地上における神の使者である。いや、それどころか、彼は神そのものなのだ。
グルは弟子からの奉仕や助けを求めてはいないが、彼に奉仕することによって進化するチャンスを弟子に与えてくださる。