アラク・ド・ガクへのアドヴァイス(10)

まずあなたは最高の師に出会った。
そして輪廻から解放されたいという思いと、ダルマへの歓喜を感じ
今や森の静寂の中で瞑想している。
ああ、幸いな友よ。あなたはまことに幸いである!
わたしは高貴な師に出会ったが 正しく従えなかった。
どんなダルマを修めても、自分の心に適用していない。
独居に身を置いても、勤勉にも無心にもなれていない。
わたしのような老犬になることは、悪意を抱いたまま生きることだ!
友よ、あなたはあらゆる幸福への道を歩み始めた。
しかし、弛まぬ勤勉と献身を育む中で、
傲慢という悪魔に警戒し、常に注意を怠るな。
そうすれば、あなたの人生は幸福に終わるだろう。――理解したか?
神々や悪魔の虚妄な幻で心を損なうことなく、
宝石のような徳の宝で心を満たし、
偉大なるカダム派の聖者たちの足跡を辿らんことを。
これがわたしの祈り。イダムよ、どうか証人となってください!
たとえ邪悪な老いぼれアブが死に、低い世界へ堕ちようとも、
師の慈悲によって、解脱するときが必ず来る。
そのときこそ、どうか彼が最高の悟りの行ないを守り続けられますように。
すべての衆生、すなわち彼自身の母たちが存在する限り!
この誠実な言葉は、虹のように口から湧き出て
ディチュンの山の独居から、ぼろぼろのアブが捧げた。
志を同じくする親愛なる友の悲しみを払うために。
その意味が明らかになりますように!
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