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「解説『スートラ・サムッチャヤ』」第一回(14)

 はい。じゃあ一応読むのはこのへんで今日は終わりにするので、ほかに何か質問その他ある人いますか?   

(S)あの、加行を与えていただいたんですけども、たとえば何々を三十分とか、いろいろいただいたんですけど、ちょっと時間がとれないようなときに、例えば五つすることがあったとして、それを少しの時間で五つするのか、そのうちの三つを完璧にするのか、どっちの方をとったらいいんでしょうか?

 それはね、どっちでもいいです。それはだから条件としてね、どうしても時間がとれない場合。やる気がない場合じゃないよ(笑)。どうしても時間がとれない場合は、どっちでもいいです。どっちでもまあいってみれば間違いじゃないっていうか。加行の――まあもちろん何度も言うけども、皆さんできる範囲でやればいいです。まずはね。今みたいに、それぞれいろんな事情があるだろうから、時間がとれる範囲内でやると。ただしそうじゃなくて、怠けてやんなかった場合ってあると思うんだね。でもそれも、最初のうちはそれもしょうがない。だんだんだんだん――例えば結構ね、皆さんに与えてる加行って、結構厳しいです。普通は。多分まともにやったら六時間くらいかかる、多分ね。そんな修行してる人、日本にあまりいません(笑)。いろんな、日本にチベットの団体とか、ヨガ団体とかいっぱいあるけども、そんな修行してる人はあまりいないから(笑)。それを百パーセントもし皆さんが加行できたら、それだけでも相当な修行者です。まあそれは前提なんだけど、それはだんだん百パーセントに近づければいいんだけど。ちょっと厳しく言うとですよ、仮に例えば怠け心が出て、その日やるべきことができなかったとしたら、次の日に加算するぐらいの、心構えが必要だね。厳しく言うとね。そういう気持ちで挑んだらいいね。
 でも何度も言うけども、いろんな条件とか考慮しないで作ってるから、それぞれの条件においてね、どうしてもできないとかいうのは、もうそれはしょうがないです。それはまあできるところだけやればいいです。

(S)ありがとうございます。

 はい(笑)。もらって、「しまった」と思った(笑)?

(一同笑)

 (笑)。みんなに薦められたからついもらっちゃったけど(笑)、とんでもないことに手を出しちゃったなっていう、そういう感じだよね(笑)。

(S)ばれちゃいました?

 (笑)。それは徳があるんだね。徳があるからそういうところに追い込まれる。

(S)分かりました。

 はい。ほか何かありますか? 

(I)すみません。さっき先生の話の中で、気が下がりやすい人は、っていう話があったじゃないですか。

 うん。

(I)気が下がりやすいっていうのは、精神的にじゃなくて、単純に肉体的に下がりやすい人っていうだけですか? 精神的な因がなくて、ただ体の何かで、こう上がったり下がったりっていうか、まあ下がりやすい……

 いや、それは別に、さっき言ったのは、条件は別にしてね、それはどっちのパターンもあると思う。肉体的な影響によって下がりやすい人もいるだろうし。

(I)じゃあ肉体のコンディションが悪ければ、やっぱり下がりやすいってことですか?

 そうだよ。だから例えばね、つまり精神的っていうのは、もともと地獄とか動物のカルマが強くて、すぐに意識が下がると。それによってエネルギーも下がって疑念が出ると。これはもう、もう根本的に修行するしかないよね。じゃなくて、心は実は高い世界に向かっているんだけど、例えばIさんみたいに、エネルギーの影響を受けやすいとか、あるいは肉体的な問題でね、体が例えばあんまり調子が良くなくて、エネルギーが下がりやすいとか、それに引きずられるかたちでエネルギーが下がって、心も下がる場合もある。それはもう現実的に――まあそれもカルマなわけだけど、現実的にそれは下がっちゃうんだね。それはもうだから、現実的に対処するしかない。だからがんがんムドラーやるとか、がんがん普段から物理的にもね、気が下がらないように努力するとか、あるいはいつも言うように、周りの影響受けやすいんだったら、しっかりと菩薩行進めて気道を太くして、周りの影響をあまり受けなくなるようにするとか、あるいはこの間の合宿のときも言ったけども、もしそれを精神性でカバーできるんだったら、つまりトンレンとかやってカバーして、あまり周りの影響を受けないようにするとかね。いろんな、まさに対抗治療だけど、その人の条件によって、なぜ気が下がるのか、それによってやることはまた変わってくるね。
 とにかくね、現実は現実だから。気が下がってるという現実がある。もう対処しなきゃしょうがないわけですね。だからそれはもう本当に現実的な原因を見つけて、それに対して対処をひたすらするしかない。

 はい。ほか何かありますか? 

(Y)すみません。「ビックよ」っていうビックっていうのは……

 ビックっていうのは、お釈迦様の弟子のことを原語でビックっていうんだね。それを漢字でよく比丘って当てはめて書くんだけど、弟子の修行者のことですね。

(Y)はい。ありがとうございます。

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