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「偉大なる菩薩のしるし」

◎偉大なる菩薩のしるし

 はい、で、それはまあ一つのベースなんだけど、次にここでは「五つのしるし」っていうのが挙げられてる。で、これはつまりこの学びの基準っていうことね。まあもちろんこれだけじゃないんだけど、この五つっていうのは一つの基準になりますよっていうことです。つまり、これらが、自分の中にそのしるしが現われてたら、それはそれぞれの項目において学び――つまり、その人の修行が進んでることの証拠になりますよと。はい、じゃあ一つずついってみましょうかね。

【本文】
①偉大なる菩薩のしるし――あらゆる実践の本質は菩提心であるとみなすこと。

 まずは、その人が偉大な菩薩の道に足を踏み入れているかどうかのしるしとして、「あらゆる実践の本質は菩提心であるとみなす」と。ね。

 すべての修行のエッセンスは菩提心ですよっていうことは、この勉強会とかでは何度も言ってるわけですが、実際にそれを自分でも「そうだな」と思い、それを理解し、で、実際に、自分が今修行してるのは衆生のためなんだと。衆生のためにわたしは修行してるんだっていうことが自然に思えるようになってる人。

 つまり、修行しながら、「いや、おれは自分だけが幸せになりたいんだ」、あるいは「周りに対するプライドのために修行してるんだ」。こういう思いが一切なく、ただ「おれはみんなのために修行してるんだ」と。「みんなを救うために、わたしはわたしの悪い性質をどんどん変えていって、仏陀にならなきゃいけないんだ」と。「それがわたしの修行の理由なんだ」っていうことを自然に普段から考えながらできる人――っていうかできるようになったならば、その人は偉大な菩薩に足を踏み入れたっていう一つのしるしですよと。

 だからもし、すでにそういう気持ちが自然にある人は喜べばいい。で、そうじゃない人は、そういう気持ちを常に日々持たなきゃいけないっていうところだね。ここはね。

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