「サハジャの智慧を観想する方法」
◎サハジャの智慧を観想する方法
【本文】
6.サハジャの智慧を観想する方法
サハジャの智慧を観想するには、前述のように、まず「順観」のプロセスで、頭頂から生じたボーディチッタを順次下に降ろしていって、性器の先端にまで到達させ、外に漏らさずに保持するとき、「サハジャの歓喜」が生じる。この時に、空の悟りに意識を集中することで、その至福と空が合一した「楽空無差別の智慧」が生じる。その楽空無差別の状態を、できるだけ長く維持する。
しかしまだ空の悟りが堅固に生じていない場合は、単にその至福感のみに集中する。
そして次に「逆観」のプロセスで、ボーディチッタが順次上に上がり、頭頂に達したとき、再び「サハジャの歓喜」が生じるが、そこでも同様に、「楽空無差別の智慧」または単に至福感のみに、できるだけ長い間集中する。
瞑想を終えた後も、普段の日常生活において、瞑想によって経験した至福と空の経験を思い起こし、日常生活のすべての現われに、その至福と空の印を押すのである。
これはもう体験するしかない世界だけどね。実際に頭頂から甘露が落ちるようになった人が、それを順次チャクラを下ろしていくうちに、一つチャクラに落とすごとに深い歓喜に入っていくんです。で、最終的に性器の先端まで到達したときに、最高のこのサハジャの歓喜っていうのが生じると。そしたらしばらくそこで瞑想に留まりなさいと。
そしたら今度は逆観――つまり今度は逆に昇っていく過程をやる。それもまた同様に一つ昇るごとに、その歓喜が深まってくんだね。今度は最後は頭頂において、最高の歓喜を味わいながら、しばらくその瞑想に集中するっていうことですね。
で、瞑想が終わりましたと。そしたらその瞑想で経験した歓喜や空の状態を日常生活においても維持するように――これを空の印を押すとかいうわけですけども――日常におけるそういう瞑想を行なうっていうことですね。
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