yoga school kailas

「グルヨーガ」

◎グルヨーガ

【本文】
『②祝福を受けるためにグルヨーガを修習して、供養すること

 祝福を受けるためにグルヨーガを修習することには、二つある。
 福田としてグルを観想することと、
 それに対して供養してお願いすることである。』

 つまり、さっきも言ったようにグルの観想、そして曼荼羅供養のプロセスですね。

 はい、まず「福田としてグルを観想すること」。福田っていうのはつまり「幸福の田んぼ」。ね。つまり、田んぼっていうのはそこから作物が生えてくる。つまり、グルに供養したり、グルに帰依したりすることで、そこからわたしに幸福がやってくると。そういう意味で福田っていうわけですね。福田としてグルを観想する。

 これはまた瞑想になりますが、自分の「眼前の虚空に、獅子によって支えられた宝座がある」。つまり獅子、ライオンね、ライオンによって支えられた、宝の座っていうかな、座がありますよと。

 「その上に蓮華座と日輪座」。つまり、その上にまた蓮華の花が咲いていて、その蓮華の中心に日輪ね、また丸い皿みたいな座がありますと。

 「その上に、本質は自分のグルであり、形は第六部族のヴァジュラダラであるものを観想する。

 その身体は青色で、一面二臂にして、右手にはヴァジュラ、左手にはヴァジュラベルを持って、自分と同様の姿のユムを抱いている。

 天上の衣の上掛けと下掛けをそなえて、宝飾で飾られ、足は金剛結跏趺坐で座し、五光明が燃えさかっていると観想する」。

 これはさっきのヴァジュラサットヴァと似てるわけですが、今度は自分の目の前の虚空ね、目の前の空間に、ライオンが支えている、椅子みたいなのがあって、その上に蓮華の花が咲いている。

 こういう、よく曼荼羅とかで見たことがあると思うけど、ライオンっていってもね、よく……なんか分かるよね、こう、チベット風な、なんか獅子みたいなのがありますよね。この獅子みたいのが、こう支えてるわけですね。こういう台座みたいなのがあります。

 その台座の上に、蓮華の花が花開いてます。で、この上に丸い日輪の座があります。で、その日輪の座の上にヴァジュラダラが座ってらっしゃると。

 ヴァジュラダラの姿が、まず体全体はブルーです。青い色をしています。そしてさっきと同じように、右手にヴァジュラ、左手にベルを持って、女神を正面からこう抱きしめる形ですね。

 そして結跏趺坐ね、蓮華座を組んで座ってますと。

 それが、「本質は自分のグルであり」ってあるけども、つまり、形はもちろんこのヴァジュラダラなんだけど、それは自分のグル、師匠と同じなんだと考えるわけだね。

 だから具体的には今言った、体がブルーで、ヴァジュラとベルを持って、女神を抱いているのをここにイメージするわけだけど、その顔は自分の師匠にするんです。ね(笑)。だからもしみなさんがわたしを師匠だと考えるんだったら、わたしの顔をイメージする(笑)。あるいは他の誰かを師匠と考えるんだったら、その人の顔をイメージする。つまり完全にもう全体はもうヴァジュラダラなんだけど、顔は自分の師匠(笑)。これは、その本質は自分の師匠そのものなんだって考える。目の前にそれがいらっしゃるというふうに考えます。 はい、そしてそのヴァジュラダラね。グルと同じ本質を持つヴァジュラダラの頭頂の月輪座の上に、白いオーム字。はい。このヴァジュラダラの頭の上に、オーム字ね。オーム字がこの頭の上にありますと。
 
 そして喉の蓮華座の上に赤いアー字。喉に蓮華があって、その上にアーの字ね。これが喉にありますと。
 
 で、心臓の日輪座の上に青いフーム字。

 このオーム、アー、フーム。いつも言うけど、この梵字とかチベット文字は若干間違っててもあんまり問題ないです。ただ、色の方が重要です。白いこんな感じのが、グルの頭にあると。で、赤いアー字が喉にあると。で、青いフーム字が心臓にあるっていうふうに、目の前にイメージするわけですね。

 はい、そして、「フーム字から光明が放たれて、ヴァジュラダラから始まり相承されてきたグル方と、種々の守護神をお招きして、ヴァジュラダラの中に溶け込ませる。」

 はい。これもさっきのと似てますが、自分の目の前にいらっしゃるそのヴァジュラダラの胸のフーム字からまたパーッと光が放たれ、その中にさまざまなグル方や、あるいはさまざまの守護神が、その光に溶け込み――つまりこの宇宙のすべての仏陀やグルや守護神方が、グーッてその目の前にいらっしゃる自分のグルと同じであるヴァジュラダラの中に溶け込んだっていうふうに考えるんだね。これがこのプロセスです。

 はい。この後ちょっと説明に入るので、じゃあここもまた瞑想でやってみましょうね。

 はい。じゃあ目をつぶって――自分の目の前の虚空、空間に、はい、まずライオン、ライオンによって支えられた台座があって、台座の上に蓮華の花をイメージします。

 その蓮華の花の中心にまた丸い皿のようなものがあり、その上にヴァジュラダラをイメージします。

 ヴァジュラダラは全身ブルーで、妃をまた正面から抱いていて、右手にはヴァジュラ、左手にはヴァジュラベルを持っています。

 そして、蓮華座を組んでいます。

 で、この本質は自分の師匠と同じだと考えてください。で、顔もその師匠の顔にするといいね。それが自分の眼前の虚空にありますと。

 はい、そして、その自分の師と同じであるヴァジュラダラの頭頂、頭の上に白いオーム字をイメージします。そして喉に赤いアー字をイメージします。そして心臓に青いフーム字をイメージします。

 はい、そしてその心臓の青いフーム字から、全宇宙に向かってパーッと光が放たれます。その光の中にこの全宇宙のあらゆる仏陀、グル、聖者たち、菩薩たちが溶け込みます。すべてのグルや仏陀や守護神や聖者が溶け込んだ光が、バーッて戻ってきて、その目の前のグルと同じであるヴァジュラダラの中に溶け込みます。つまりこれによって、自分の師匠であるヴァジュラダラが、すべての仏陀の力や栄光を一身に集めた存在になったというふうに強くイメージするわけだね。

 はい。じゃあ瞑想をまたいったん終わりましょう。はい。次から若干説明に入りますね。

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