◎グルに対して、供養してお願いすること
◎グルに対して、供養してお願いすること
「五次第」の中に、
「すべての供養を捨てて、グルを供養することを正しく始める。
彼を喜ばせることによって、全智者の最高の智慧を得ることになる。
師であるヴァジュラサットヴァへの供養は、無上のものである。」
と説かれているように、すべての供養の中でも、グルを供養することこそ最も一生懸命にすべきであるということに対して、強い確信を生起して、グルを供養する。
日々、さまざまな方法で、グルを供養すべきである。
そして瞑想修行としては、「曼荼羅供養」を行なう。
曼陀羅供養のやり方は、以下の通りである。
曼陀羅を、芳香と五甘露を含んだ水で濡らす。
偉大な黄金の大地を、「オーム・ヴァジラ・ブーミー・アー・フーム」と唱えてこする。
外輪山の周辺を、「オーム・ヴァジラ・レーケー・アー・フーム」と唱えてあらわす。
芳香と五甘露を混ぜた花束を中心にたてて、中心のスメール山をあらわす。同様にそれぞれの位置に花束をおいていき、東はヴィデーハ州、南はジャンブ州、西はゴーヤーナ州、北はクル州とする。
東の左右に花をおいて、「デーハ」と「ヴィデーハ」、南の左右に花をおいて、「チャーマラ」と「アヴァラチャーマラ」、西の左右に花をおいて、「シャータ」と「ウッタラマントリン」、北の左右に花をおいて、「クル」と「カウラヴァ」とする。
それから、それらの島とスメール山との間に、七宝、日、月などを置き、種々の宝によって充満したと思念する。
そして、
「自他の身・口・意の三業と富と三世の善根の集まりの、すばらしい宝の曼陀羅に、サマンタバドラ供養の集まりを伴った心によって観想し、グルとイダムと三宝に捧げます。慈愛の心によってお受け取りになり、わたしを祝福してください。」
と述べて、グルに捧げる。
花等の外供養と、内供養である甘露と、秘密の供養によって供養し、称賛することをもって称賛し、グルの前で、一般と特別の戒を受ける。
それから、大きな尊敬の心を持って、共通と特別の道を速やかに心の連続体に確立させることと、悪縁を滅して良縁を思い通りに成就することを祈願する。
それによってグルがお喜びになられて、グルの三カ所の文字から、白・赤・青の光明が放たれて、自分の三カ所に順次に入る。
それによって、身体の内のすべてが、三つの光明によって次第に満たされて、三業の垢を清め、壺・秘密・智慧のイニシエーションを順に得て、カーヤヴァジュラなどの三つのシッディを順に得ると思念する。
それから、グルの身体の一切の場所から光明が放たれて、自分の身体のすべての門から入って、三業の微細な障害を清めて、第四イニシエーションを得て、三ヴァジュラが無差別のシッディを得たと思念する。
それからグルが自分の頭上から溶け込んで、自らの身・口・意の三つと、グルの身・口・意を差別なきものと思念し、百字マントラによって堅固にする。
この瞑想は、日々の修行の前後の間と、修行の冒頭に行なうとよい。
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