チャクラについて(1)
2006年9月30日 勉強会より チャクラについて
◎さまざまな意味を持つチャクラ
チャクラっていうのはいろんな意味があって、それをまあ全部言ってたらきりがないわけですが、例えば、我々の五感とチャクラの関係とかもあるし、あるいは超能力とチャクラの関係、それから煩悩とチャクラの関係、あるいはいろんな修行で得るメリットとチャクラの関係など、いろいろあるね。
巷でいろんなチャクラの本とか出てますけど、いろんな変なことを書いているのもあるんで、あんまり見ない方がいいね(笑)、そういうのっていうのは。
チャクラって、なんていうかな、やっぱりこう、西洋人から見ても、神秘的に感じる世界だから、いろいろ物語が作られちゃうんだね。もともとヨーガ経典にもチャクラは出てくるし、チベット仏教でもチャクラっていうのは重要視されてるし、実際に修行上で必ず通り抜けていくところなわけだけど、いろんな人が想像で書いているようなものっていうのはあんまり読まない方がいいね。
◎三つのポイント
はい、で、実質問題として今日、触れたいのは、まず当然チャクラっていうのは、けがれた状態っていうのがまずあって、それを浄化しなきゃいけない。で、浄化するだけじゃなくて、大きくしなきゃいけないね、チャクラをね。まあ、あるいは、上のチャクラに意識を合わせていく。
もう一回言うと、上のチャクラを使うっていうのが一つ。それから、全てのチャクラを浄化するっていうのが一つ。それから、全てのチャクラを広げていくっていうことが一つ。この三つが重要であるってまず考えます。
ちょっと概論的なところから入っていますが、まず、とにかく私は輪廻を出たいと。とにかく解脱したいと。それでいいと。そういうことをただ考える人は、頭のこのサハスラーラ・チャクラ、ここにだけ、ここにいかに意識を上げるかだけに、全修行を傾ければいい(笑)。しかしこの場合のデメリットは、失敗した場合、下のチャクラの浄化が疎かになっているので、地獄に落ちる可能性もある(笑)。あるいは下の世界で苦しむ可能性がある。
そうじゃなくて、そのような危険要素を全てなくしたいと。あらゆる世界において、まあ仮に解脱できなくても、この輪廻の世界でもできるだけ幸せな状態を作りたい。この場合は、単に意識を上に上げるんじゃなくて、あらゆるチャクラの浄化に励まないとならない。
◎上昇・浄化・拡大
もちろん一番手っ取り早いのは、一番最初の、パッと意識を上に上げてしまうこと。だからチベット仏教とかでも、最終手段はそれなんだね。ポワって呼ばれるわけだけども、意識の転移の瞑想って言われるわけだけども、頭からガーンって意識を抜いてしまう。もうこれは、下が汚れていてもそれはどうでもいいと。とにかくパーっと行ってしまえと(笑)。
これが手っ取り早いんだけど、でも何らかの理由によって、例えばもう一回人間界に来なきゃいけないとか、あるいは他の世界に行かなきゃいけないっていう場合、やはりそのチャクラが汚れていると苦しまなきゃならない。あるいはもう、積極的に救済者として、もしいろんな世界に行かなきゃならない場合は、やはりチャクラを浄化しておかなくてはならない。
で、もう一つの、チャクラを広げるってどういう意味かというと、これは特に皆さん、菩薩の道を歩む場合、つまり自分の修行というよりも人にいい影響を与えて生きる場合は、チャクラを大きくしておかないと、影響がないんだね。つまり、チャクラがまだきれいなだけだったら、本人は幸せだが、人には影響を与えられない。チャクラを大きくすることで、その影響力を他人にも与えると。
はい、こういう角度から今日はチャクラの話を進めていきましょうね。
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