純粋な見方
この世とあの世で経験する物事はすべて、
自分自身の思いによって作り出された幻である。
だが、こうした物事への執着が、さらに知覚をゆがめるのだ。
執着を捨てよ。そして、物事が実際に存在しているとおりに観察せよ。
誰かに会うときはいつでも、あなたは、
慈愛をたたえた微笑むようなまなざしで、彼らにお会いなさい。
あなたは、人を傷つけようとする意志や、欺こうとする思いを持つことを
考えてもいけないのだ。
他なるものを曼荼羅の諸尊が姿を変えて現われたものとみなすような、
すなわち、あらゆる出来事を、”諸尊が演じるお芝居”であると解するような、
あらゆる音を、マントラやダラニとして聞くような、
あらゆる思いを、空性を理解する智慧と一体化した大楽であると見るような、
純粋な見方を常に保持しなさい。
これが、密教的な生活の真髄である。
--ダライ・ラマ七世
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