5 関節準備気功
5 関節準備気功
「関節準備気功」は、各関節の簡単な動きによって気道を通し、気血を調和させるものである。これはより本格的な気功の前に行なう準備気功であり、また、中高年の者が、何らかの運動を行なう前の準備運動としても適している。
5-1
肩幅で立ち、両腕を平行にして前に伸ばし、掌は下に向ける。
「ヘイッ!」という掛け声とともに、手首を下に折る。同時に膝を少し曲げる。そしてすぐに手とひざを元に戻す。
この動作を連続で八回行なう。
5-2
肩幅で立ち、両腕を平行にして前に伸ばし、手首を折って左右の指同士を向かい合わせ、掌は内側を向く。
「ヘイッ!」という掛け声とともに、膝を少し曲げる。そしてすぐにひざを元に戻す。
この動作を連続で八回行なう。
5-3
肩幅で立ち、両腕を湾曲させて、手首を折って左右の指同士を向かい合わせ、掌は外側を向く。手の甲は胸から10センチくらい離す。
「ヘイッ!」という掛け声とともに、そのまま肘を前に伸ばす。同時に膝を少し曲げる。そしてすぐに手とひざを元に戻す。
この動作を連続で八回行なう。
5-4
肩幅で立ち、両腕を湾曲させて、左右の指同士を向かい合わせ、掌は下を向く。
「ヘイッ!」という掛け声とともに、手首を下に折る。同時に膝を少し曲げる。そしてすぐに手とひざを元に戻す。
この動作を連続で八回行なう。
5-5
肩幅で立ち、両腕を左右に伸ばし、掌は下に向ける。
「ヘイッ!」という掛け声とともに、手首を下に折る。同時に膝を少し曲げる。そしてすぐに手とひざを元に戻す。
この動作を連続で八回行なう。
5-6
肩幅で立ち、両腕を湾曲させて、左右の指同士を向かい合わせ、掌はひっくり返して上を向く。
「ヘイッ!」という掛け声とともに、肘を上に伸ばす。同時に膝を少し曲げる。そしてすぐに手とひざを元に戻す。
この動作を連続で八回行なう。
5-7
肩幅で立ち、両腕を平行にして前に伸ばし、掌は下に向ける。
「ヘイッ!」という掛け声とともに、手首を下に折る。同時に膝を少し曲げる。これは5-1と同じだが、ここでは、回数ごとに上半身を左右に動かして行なう。
1回目:正面
2回目:右45度
3回目:右90度
4回目:右135度
5回目:右135度
6回目:右90度
7回目:右45度
8回目:正面
9回目:正面
10回目:左45度
11回目:左90度
12回目:左135度
13回目:左135度
14回目:左90度
15回目:左45度
16回目:正面
5-8
5-1と基本的には同じだが、腕を前下方45度くらいに伸ばした状態で行なう。
5-9
左足を大きく前に一歩踏み出し、右足先は45度右に開く。
左腕は前に、右腕は後ろにまっすぐ伸ばし、掌は下に向ける。
「ヘイッ!」という掛け声とともに、左ひざを曲げ、左足に体重をかける。右膝は伸ばしたまま。かかとも地から離してはいけない。同時に両腕をそれぞれ内側に振る。
腕と足をすぐに元に戻し、これを連続で8回行なう。
5-10
5-9を全く左右逆にして行なう。
一連の動作を行なったら、最後に8回足踏みをして終了する。
これらを終えた後、全身が暖かくなったり、汗が出ることがあるが、それは良い兆候である。これらをしっかりと行なうことによって、より高度な気功を行なう基礎ができあがる。
特に冬季には、この関節準備気功をしっかりと行なうとよい。
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