無執着
この世の喜びの対象は、条件次第で苦しみの対象にひっくり返る。
この世の喜びとは、この世の苦しみの別名に過ぎない。
よって、この世の喜びの対象に執着するなら、苦しみから逃れることはできない。
火を手放さなければ、やけどを免れ得ないように。
よって、この世の何にも心をとらわれず、
この世のどこにも心を置かず、
神、師、ブッダ、真理といった、自分をこの苦界から引っ張り上げてくれるものだけに心を結び付けて、
自然にやってくる喜びも苦しみも、ただ神がお与えくださったものと考えて、
無執着に、帰依と愛だけを持って生きよう。