「睡眠の光明のプロセス」
◎睡眠の光明のプロセス
【本文】
よってまず覚醒時に、実際にプラーナを中央気道に入れることができるように懸命に修行すべきである。
そのように熟達したならば、眠りに入る前に心臓にフーム字を観想することによって、簡単に睡眠の光明を経験できるであろう。
睡眠の光明があらわれるプロセスは、まず煙のようなヴィジョンがあらわれる。
次に陽炎のようなヴィジョンがあらわれる。
次に蛍が飛び交うような、赤いピカピカした光があらわれる。
次に風のない場所に置かれた灯火のようなヴィジョンがあらわれる。
次に白い滴があらわれ、月の光のような輝きがすべてに行きわたる「明らかな光」があらわれる。
次に赤い滴があらわれ、太陽の光のように赤またはオレンジの輝きがすべてに行きわたる「明らかな増大する輝き」があらわれる。
次に黒い滴があらわれ、夜の暗闇がすべてに行きわたったような「成就間近」が生ずる。その前半においては意識があり、後半においては意識をいったん失うが、それは過失ではない。
次にその真っ暗な意識不明の状態から目覚めて、明け方の澄んだ空のような「一切空」あるいは「光明」と呼ばれるものがあらわれるのである。
その最後の光明の中にできるだけ長い間とどまることが重要である。
これは何回か出てきたけど、つまりこの睡眠の光明だけではなくて、起きてるときのサマーディの状態、あるいはわれわれの死んだときにも同じプロセスが生じます。つまり、このパターンを睡眠の中でも経験するのが、この光のヨーガの睡眠を利用した修行だってことですね。
で、最終的な最後の光明。これはよく英語の訳とかではクリアーライトとかいったりしますが、透明な純粋な光。ここに没入すると。で、そこから意識を失って寝ちゃうんじゃなくて、その光明の状態を、寝ながら、睡眠のままで、できるだけ長く保ちなさいということですね。