「入菩提行論の歌PART2 第五章 正智の守護 THE GUARDING OF AWARENESS」をアップしました
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「入菩提行論の歌 PART2
第五章 正智の守護
The Guarding of Awareness」
作詞・歌:Keisho.Matsukawa
作曲・演奏:Yuri.T
録音・編集:T.Takahashi
この輪廻で
聖なる法を
守るには
努めて 心を
守らねばならぬ
動きやすい心を
守らなければ
教えは守られぬ
心の狂象を
放任するなら
それは私を
無間地獄へと落とすだろう
しかし心の象が正念の
縄でしっかり縛られたならば
一切の危難は消え去りて
すべての安らぎ得られるだろう
虎もライオンも象も蛇も
すべての敵も地獄の鬼も
私の心 調御されれば
これらはすべて調御され終わる
なぜならすべての危難と苦は
ただ心より生ずるのだと
真実を説く偉大なブッダが
高らかにお説きになったから
地獄の武器は誰が作った?
燃える鉄の床は誰の作か?
これらは自己の悪しき心から
発生すると聖者は説いた
それゆえこの三界において
恐るべきもの 心のほかに
何もあらずと聖者は説いた
三界はただ心だけだと
もしも「布施の完成」の意味が
外側の世界のことならば
今まで誰も布施の完成を
なしえていないことになるだろう
すべての衆生に
すべてのものを
果報とともに
布施する心が
布施の完成であると
説かれている
ゆえに
それは心に他ならない
それを私が殺さぬように
生き物すべて隠すというのか
そうではなくて自己の心を
調御するのが戒の完成
無数にあらわるすべての敵を
殺すことなどできるだろうか
自己の怒りの心殺せば
すべての敵は消え去るだろう
大地をすべて覆う皮など
どこにも見つけることはできない
しかし皮の靴を履くならば
大地は皮でおおわれるだろう
世界をすべて制することは
どんな人にもできはしない
しかし自己の心を制せば
すべては調御されるだろう
衆生は常に苦しみ滅ぼし
安らぎ得たいとさまよっている
しかしすべての根源である
心ぬきでは何もかなわぬ
かようなわけで私は心を
よく支配し守護せねばならぬ
地獄の苦悩を恐れるなら
正しい心守らねばならぬ
地獄の苦痛を恐れて
正しい心を守れよ
どんな状況でも
正しい心を守れ 全力で
念と正智を守れ 全力で
念と正智を欠くときは
すべての行為は
為すに値しない
心に正智が
ないならば
教えも瞑想も
漏れていき とどまらない
多くの教え聞いて学んで
信仰を持ち努力をしても
もしも正智が欠けるならば
人は罪にけがされてしまう
無正智こそは念の壊滅を
もくろんでいる悪しき盗賊
この盗賊のために功徳を
奪い去られて悪趣に落ちる
煩悩という盗人の群れは
解脱の道の路銀を奪い
幸福へ向かう生命を絶つ
ゆえに正念怠るなかれ
もしも正念離れたならば
悪趣の苦しみ思い起こし
もとに連れ戻されねばならぬ
煩悩に打ち勝たねばならぬ
グルの教えを学ぶことができ
グルを敬う者はしあわせ
グルに出会って帰依するならば
正念はすぐ生じるだろう
もろもろのブッダと菩薩たちは
常にすべてをご覧になられる
常にその真実を忘れず
斬鬼の念で自己を制せよ
ブッダがいつも
わたしを見ている
それを忘れず
一瞬一瞬
常にグルをブッダを
心に思い続けて
正念を保て
正智を保て 24時間
まず第一にこのようにして
自己の心を監視するべし
次に私は木材のように
感官の無いもののごとくなる
無益にきょろきょろしてはならぬ
常に自覚をもっておこなえ
教え通りにこの身を保ち
保たれているか監視すべし
心という狂った象は
ダルマの思念という柱に
結び付けて 離れぬように
常に監視をしなければならぬ
種々の雑談 雑多なことがら
好奇心をいざなう現象
これらへの興味を殺すべし
如来の言葉を思い起こせ
何かを為したり
言おうとするときは
正智を忘れず
正しく行なえ
もしも心が浮ついて
残忍で
狡猾で
傲慢となるようなそのときは
木材のように処するべきである
私は所得と尊敬求め
名声求め従者を求める
それゆえ私は木材となる
私は自己の利益を求めて
饒舌であり忍耐がなく
怠慢であり臆病である
それゆえ私は木材となる
私は人の悪口を言い
偏った愛着にとらわれ
味方を愛し敵を嫌悪する
それゆえ私は木材となる
心が煩悩に染められて
無益な企てをなすときには
勇者は常に真理のダルマで
それらを強く抑制すべし
心、清らかに
師や法を敬い
罪をおそれて
衆生に奉仕し
衆生を見捨てずに
慈悲の心持ち
自己と衆生を
常に導こう
我執なき心を保とう
このチャンスは得難いと
何度も思い起こして
忘れない
心よなぜ汝は
肉体を守護する
汝と肉体は
別のものなり
ああ心よ
なぜに汝は
このけがれた
肉体を守護するか
イメージの力で
皮膚を剥いで
そして智慧の刃で
肉を切り放て
そして一つ一つの
骨を切り離して
中を観察し
本質を見極めよ 何もないと
この肉体は人にとっては
ただの行為の道具に過ぎない
どんなにそれに執着しようと
死神が来て奪い去ってゆく
この肉体は飽食ののちに
必ずいつか去ってゆくだろう
ゆえにただ道具としてあつかい
肉体に愛着するなかれ
肉体は舟のようなものなり
地獄へも天へも行ける乗り物
自己と衆生の利益のために
そのためだけに肉体を使え
菩薩は常に笑顔を保てよ
眉のひそみを常に捨て去れ
世の人々の親友として
人に会ったら挨拶をせよ
荒々しい言葉を吐くな
荒々しい行ないをなすな
目立たぬように行動して
常に衆生の利益を果たせ
われ以外みなわが師と思い
人の善法進んで褒めよ
もしも自分が褒められたなら
それは徳への敬意と思え
衆生を愛して
称賛するならば
今生も来世も
至福に至る
天へと至る
解脱に至る
カルマを浄化し
至福に至る
しかし もし他人を憎むならば
苦悩と不満に覆われ
悪趣に落ちる
言葉を語るときにはいつも
意味は明快 慈悲にもとづき
柔軟であり心に楽しく
聞いて楽しくなければならぬ
衆生たちへの慈悲によって
ブッダになることができるから
清らかな水見るときのように
常に衆生を見なければならぬ
素晴らしいことはいつも不断の
清らかな信仰から生じる
ブッダの恩寵から生じる
苦しめてくれる者からもまた
常に勤勉な者であれよ
常に自ら行ないなさい
自分がなすべきことにおいて
けして誰にも場所を譲るな
劣った行ないをなすために
優れたものを捨ててはならぬ
かような自覚を常に持って
衆生のために精進しよう
不幸な人や寄る辺なき人
法友に分け与えたあとに
ほどよき量を自ら食えよ
三衣以外はすべて捨離せよ
ダルマに奉仕すべきこの身を
無益なことで
苦しめるなかれ
しかし偉大な慈悲を
持つ者のためならば
この命さえ
捨てよ
苦しめる衆生のため
深遠にして広大な法は
準備ができていない者には
決して誤って説いてはならぬ
相手を見極め法を説けよ
聖典をよく調べて問うて
なしてはならぬことを避けよ
朝目が覚めたら遅滞なく
正智をもって軽やかに立て
菩薩の修行は無数に説かれる
まずは心を浄化する行を
必ず行じなければならぬ
心の訓練励まねばならぬ
懺悔と随喜と回向の三つを
一日六回、行ないなさい
そしてブッダに帰依をするなら
気づかぬ罪も浄化されよう
一切衆生を済度するため
境地に応じた修学をなせ
間接ならびに直接的に
衆生のためになることだけなせ
それ以外のこと行なうことなく
そしてそれらすべての果報を
衆生のために 悟りのために
一切すべてを回向すべし
命にかえても
偉大なグルとの
聖なるきずなを
決して捨てるな
グルへの態度を
聖典から学び
実践すべし
そしてもろもろの
菩薩の聖なる生き方を
学び、実践しよう
世界の衆生を守護するために
修行に励もう
身口意を
瞬間瞬間
観察し続け
修正し続ける
それが一言で言うなら
正智の定義と心得
決して忘れるな
ただ身をもってのみ
聖典を読もう
口で読むだけで
いったい何になろう
菩薩の聖なる生き方を
学び、実践しよう
世界の衆生を守護するために
修行に励もう