ド・キェンツェー・イェシェー・ドルジェの生涯(12)
ド・キェンツェーは、カトク僧院のシンキョンやギャロン・モクツァ・トゥルク、そしてギャロン僧院のナムカ・ツェワン・チョクトゥプからも教えを受け取りました。
彼はキルン僧院のジグメ・リンパの弟子のジグメ・ンゴツァルからニンマ・ギュプムのルンを受け取りました。その伝授のあいだ、彼は夢の中でヴィマラミトラからグヒャガルバ・タントラの教えと委任を受け取り、一ヶ月のあいだ、彼は自分がそのタントラの一切の言葉と意味を覚えているように感じました。
1818年、彼はツァチュカにいるとき、多くの従者を連れた女性が彼を水晶の宮殿に案内し、そこでコンソートと合一しているグル・リンポチェを目にしました。ド・キェンツェーはグルのコンソートから4つのイニシエーションを受け取り、それあと彼女たちはド・キェンツェーに溶け込みました。しばらくして、ド・キェンツェーは言い表せない究極の本性と同化しました。
彼は水晶の宮殿を立ち去るとき、リンの守護者に会い、祝福を受け取りました。それから白い馬に乗って自分の家へと戻り、目が覚めました。
心配して彼のことを待っていたギャルウェ・ニュクとロプサン・ノルブは、こう言いました。
「あなたは眠ったきり、三日間も目覚めませんでした。ゾクチェン・リンポチェがやって来て祈りの言葉を唱え、そして“何の問題もありませんよ”と教えてくれました。」
しばらくしてから、ギャルウェ・ニュクはこう言いました。
「どんなヴィジョンを見たとしても、その時が来るまで、どうか誰にも漏らさないでください。たとえゾクチェン・リンポチェにもです。もしヴィジョンを漏らしたなら、多くの障害に会うでしょう。もし秘密を守るなら、成就は速やかにやって来るでしょう。」
ド・キェンツェーは何も言わなかったにもかかわらず、ギャルウェ・ニュクはその千里眼によって、そのヴィジョンがどんなものであったか知っていたのでした。ド・キェンツェーはテルとしてペマ・ギャポのサイクルを発見しました。