ヴァイラーギャ・マーラー(放棄の花輪)(48)
46.王子とジャッカル
王子が狩りをしに森の中に入って行った。
ジャッカルは急いで逃げた。
他の獣が尋ねた。
「おい、ジャッカル、君はどうして逃げるんだ?
あの王子はいつも虎だけを仕留めにやってくる。」
ジャッカルは答えた。
「王子が僕を虎の子と間違って、
即座に僕を撃ってしまうかもしれないじゃないか。」
この世において人々は、このジャッカルのように誤った想像を抱く。
彼らは戦い、言い争い、危害を加える。
嫁は思い違いをする。
姑が自分を冷遇していると。
嫁は姑と口論し、
一家を恐ろしい地獄に変えてしまう。
おお、君よ、間違った想像と誤解をやめ、
瞑想し、静けさの中に安らぎなさい。