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ラームチャンドラ・ダッタの生涯(7)

 少年時代からラームは、力強く、自己主張が強く、男らしかった。彼は地区の体育館、演劇クラブ、そしてそれ以外の社会組織でもリーダーだった。人々は彼の人格と誠実さゆえに彼を尊敬した。シュリー・ラーマクリシュナはラームのリーダーシップの能力を知られて、彼を「キャプテン」と呼ばれ、ときには彼に相談なさった。
 あるとき、ギリシュ・ゴーシュは酒に酔っぱらい、師を侮辱した。信者達はギリシュに激怒した。しかしその件を知ったラームは、師にこう言った。

「師よ、毒蛇のカーリヤは、クリシュナにこう言いました。
『主よ、あなたが私に与えてくださったのは毒だけなのです。私はどこであなたに供養する蜜を得ることができましょうか?』
 それはギリシュも同じです。彼はどこで蜜を得られましょうか? ギリシュは、あなたが何を彼に与えようとも、あなたを崇拝していたでしょう。」

 これを聞いて、直ちに師はその侮辱をお忘れになり、ギリシュを許すためにラームと一緒に彼の家に向かわれた。

 ラームは非常にずけずけとものを言い、またたやすく感情を害しやすくもあった。
 あるとき、アダル・センがカルカッタの自宅でチャンディーの朗読会を催し、師と多くの信者達が招待された。しかしラームはなぜか招待されなかった。それを知ったとき、彼は激しく動転し、師に不平を言った。師はこう答えられた。

「彼がおまえを招待しなかったからといって、なぜ神の御名が歌われる場所に行くということでそんなに騒ぎ立てるのだ。キールタンには、招待されなくても参加してもよいのだよ。招待される必要はないのだ。」

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