yoga school kailas

実験台

「あなたは、自分のことばかり考えてはいけません。
 あなたは、自分と同じ苦しみを持つ人を助けるために、
 自分を実験台にするつもりで、
 ヨーガをおやりなさい。」

(佐保田鶴治)

 私は中学生のころに独学でヨーガを始めたんですが、そのころ参考にした本には内容があいまいなものが多く、やはり原典的なものを求めていろいろ探していました。
 そして高校生のころに、佐保田さんが訳した「ヨーガスートラ」「ハタヨーガ・プラディーピカー」「ゲーランダ・サンヒター」「シヴァ・サンヒター」といった、ラージャヨーガやハタヨーガの原典に巡り合い、歓喜して独習した覚えがあります。
 その意味では、佐保田さんにはとても感謝しています、
 こういった聖典の解説以外は、佐保田さんの著書は特に呼んだことはなかったのですが、この言葉はとてもいい言葉ですね。
 佐保田さんはたしか70過ぎてヨーガに巡り合ったんでしたね。
 チベットで、老齢になってからダルマに巡り合った老人が、紐で自分の体を座法の姿勢に固定して、ひたすら瞑想に励んだ逸話を思い出します。
 いくつであろうと、こういった修行やダルマに巡り合うことは素晴らしいことですね。
 そしてそれは自分のためのみであっては非常にもったいない。まさに皆のために、自分を実験台にして、この道の究極を極めましょう。

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