不二一元の智慧
まことにイーシュヴァラ(自在主、シヴァ神)のご慈悲により
人は不二一元の智慧を悟りうる
ついにその者は解放されよう
生と死というこの大恐怖より
形あるこの世のすべてのものは
それは真我、真我にほかならない
いかにして私は自分を礼拝できよう
シヴァだけが区別されぬすべてなら
宇宙は真我に他ならない
区別も非区別も、そこにはない
それは存在するとさえいえようか
私は驚きの目で見るばかりなのだ
最高の真実とは何だろう
最高の智慧とは何だろう
「私は真我、姿なき唯一者。本質により、すべてに遍在する」
――これが、それなのだ
まことに私は唯一者、これらのすべて
区別されることなく、形をも超えている
顕現すると、また顕現せぬと
どうして自分である真我を、そう見なせようか
あなたもまた唯一者、どうしてそれを理解しない
あなたは不変なるもの、すべてに等しくあらわれている
制限されることない、遍満せる輝き
どうして昼と夜の区別があるだろう
真我は永遠なものと、そのように知れ
すべてにおける唯一のもので、区別されない
私は瞑想者であり、かつ瞑想の対象
どうして唯一のものに二つがあるだろう
誕生と死は、あなたにはない
身体そのものも、あなたにはない
「すべてはブラフマンである」
――聖典はさまざまにこれを宣言する
(「アヴァドゥータ・ギーター」より)
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