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「継続して実践する」

◎継続して実践する。

【本文】
二十三.一時的に盛んに行なうのではなく、継続して実践してください。

 これは、さっきのともつながるけどね。「時々ではなく常に真剣に」っていうのとほとんど同じですね。ひたすら継続して実践し続けるということですね。その覚悟を持たなければいけない。

◎見返りを期待しない

【本文】
二十四.見返りを期待しないでください。

 これもそのままといえばそのままなんですが、これは現実的な話として、わたしはこれだけやったんだから――例えばね、人々に感謝されるはずだとか、そういう思いは決していらない。
 つまり、一方方向でいいんです。ギブアンドテイクじゃないです。さっきの愛の話じゃないけども、われわれは小さいころから、表面的にどう考えてるかは別にして、ギブアンドテイクの精神を植え付けられています。この日本で普通に育ってたら、そうなっています。それを一掃しなきゃいけない。
 ギブ? テイク? どっちかな(笑)? テイクかな?――つまり与え続ける。ギブ? どっちだろうね(笑)?

(T)テイクはもらう方です。

 テイクはもらう方か。じゃあ、駄目じゃん(笑)。ギブギブギブね。ギブアップって言ってるみたいだね、ギブって。よく学校とかでプロレスごっこして、「ああ、ギブギブ!」とかやってたけど(笑)、そういう意味じゃないよ(笑)。
 与える与える与える。与え続けると。ひたすら与える。で、もらうことは全く期待しない。
 つまり、「これだけやったのに、何であなたはこんなことするんですか?」――それはもう期待してるからでしょ。一切期待はしない。ただ与え続ける。
 これも、もちろん理想だけども、それを頭からはずさないようにしてください。そうしたら、逆に言うと、余計な不満は減ります。
 つまり逆に言うと、そういうところに落ち込む危険性があるんだね、われわれって。つまり、人々のためにこんなことしてあげましたと。でも人々の反応見てカチンとくると。「何であんな反応するんだろう」――それははっきり言って、期待してるからです。
 期待は一切いらない。百の喜びを与え、百の苦しみを返されたとしても、それは菩薩行としては理想的なんです。逆に言うと、それは最高の環境です。自分が人々に徹底的に与えて、人々から徹底的に苦悩を返されるとしたら、それは理想です(笑)。
 ちょっとこれは、理論はすっ飛ばして結論だけ言うけど、それは理想です。理想なので、それはだからこの言葉だけでもみなさん頭に入れておいてください。もしみなさんが、人々に愛を百パーセント向けて、でも周りから苦難を受けるとしたらそれは、理想です(笑)。それは神の愛です。そんなすばらしい心の訓練の環境はないと考えてください。

◎後悔のない生き方

【本文】
 深い信によって苦悩と罵倒を超えるべし。
 これらの「エゴを克服する教え」を授かり、実践し続けているならば、今死んでも後悔することはない。

 これはまとめですね。ここで「苦悩と罵倒」って書いてあるけど、つまりね、われわれが日常生きてて、教えが一番心から外れてしまいやすい一つの具体例として「苦悩と罵倒」ってあるわけだけど。つまりわれわれが何かに苦しんでるとき、教えが心から外れてしまいやすい。あるいは、人から罵倒されたときもそうだと。しかし、深い信を持って、今日学んだような教えを心から外さないようにして、苦悩と罵倒を超えるべしと。
 逆に言うと、どんな苦楽にも無頓着になり、ただ教えを淡々と実践し続けるようにならなきゃいけない。
 で、最終的なまとめとして、「これらの『エゴを克服する教え』を授かり、実践し続けているならば、今死んでも後悔することはない」。
 ――これは一番最初に言ったように、逆に言うと、どんなに教えの記憶があっても、心を変革できてないならば、今死んだらまずいです、それは。当たり前だけどね。生きてた価値がない。生きてた甲斐がない。教えにめぐり合った甲斐がない。
 でも、この真髄としての、心を変える教えにめぐり合い、実際に心を変えることができているとしたら、それはもう修行の真髄を手にしたようなものだから、その人が今死んだとしても、全く後悔はないということだね。

 はい、ではこれで「心の訓練に関する七つの要点」についての解説を終わりましょう。

(一同)ありがとうございました。

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