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「結果への期待をしない」

◎結果への期待をしない

【本文】
⑨結果に対する期待をすべて葬り去ります。

 これはまさにカルマ・ヨーガ、バクティ・ヨーガの世界ですが、まさにバガヴァッド・ギーターの世界だね。全力で為すべきことを為すと。しかし結果は期待しない。

 つまり、「わたしはこれだけやったんだから、あの人達はわたしにこれだけのことを与えてくれるんじゃないか」とかね。あるいは「これだけやったんだから成功してほしい」と。「失敗したら嫌だな」とかね。そのような結果への期待は決して持たない。でも、全力でやるんだよ。

 この辺をちゃんと理解して身につけなきゃいけない。為すべきこと、目の前のことは全力を尽くすと。しかし、そこでの結果生じるいいことを期待したり、あるいは逆に、それが生じないことを恐怖したり憂慮したりってことはしてはいけないということですね。

 これもこういった一つ一つっていうのは、今学んでるみたいに深く一つ一つを考えることも大事だし、もう一つのポイント、もう一つのパターンとして、深くなくてもいいからワードを覚えておくといい。例えばさっきの「他者の批判をしない」「自他の比較をしない」「結果を期待しない」、これはもう短いワードだね。これをパッパッパッと頭に入れとく。ね。例えばこれを毎日読むでもいい。で、頭に入れとくと、パッとある場面で、「あ、自他の比較をしない」「あ、今、あの人と比べてた」と。「あ、駄目だ駄目だ」と。なぜ比べちゃ駄目なのかまでは考える必要はない。エッセンスとして、つまり重要なワードとして、「比較をしない」っていうのがわれわれにとっての重要な秘密の言葉なんだと。あるいは、「他者の非難をしない」。これも秘密の言葉としてパッと持っておく。そうすると、「あっ」て批判したくなったときに、「他者の非難をしない」――「あ、これはどんな状況だろうと非難しちゃいけないんだ」と。例えばね。はい、そして、例えば「結果に対する期待を葬り去る」と。これもパッと自分の中でそのワードを持ってれば、全力でやってて、「あー、こうなったらいいな」って出てきたときに、「あ、いや、駄目だ」と。「結果を期待しちゃいけないんだ」――ということだね。これも実践すべき項目ですね。

 だいたいここまで勉強してきて、多分みなさん分かってきたと思います。つまり最初に言ったように、まさにこれは実践しなければ何の価値もない教えなんです。ね。まさに実践の教えなんだね。

 さあ、みなさん今日から、じゃあいかに結果を捨てられますか? 自他の比較をしないってことを、忘れずにずっと心に持ち続けられますか? ――これだけが価値があるんだね、こういった教えっていうのはね。まさに実践的エッセンスがつまった教えだね。

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