第一章 土台(2)シャクティとチット
(2)シャクティとチット
「唯一の実体」であるパラムブラフマの中には、すべての智慧と慈悲の根源があり、またあらゆる力と歓びの根源がある。
この宇宙を生み出すシャクティと呼ばれる力、それはあらゆるエネルギーの本源であり、無限の姿形をとって万物を構成し、その本質は「永遠・絶対・純粋なる至福」である。
そしてシャクティが生み出した世界を認識する認識者はチットと呼ばれ、それはあらゆる智慧、理性、感情等の心理機能の本源であり、また普遍の慈悲の本源でもある。
この創造力(シャクティ)と智性(チット)が、パラムブラフマを構成している。
人は、自分の内面に集中すると、このシャクティとチットが、自分の中にも存在していることを認識することができる。自分の内面のシャクティは無限の至福を生じさせ、チットはそれを認識し楽しむことができる。
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