パドマサンバヴァの秘密の教え(42)「九つのうわべのもの」
◎九つのうわべのもの
師パドマは仰った。
「ダルマの修習をうわべだけのものにさせてしまう人が大勢いる。」
ツォギャルは尋ねた。
「どのようにですか?」
師はこうお説きになった。
「一.信を持たずして聖典を唱えても意味がない。
二.慈悲心を持たずして利他の行為をしても、うわべだけである。
三.出し惜しみしながら多くを振舞っても、うわべだけである。
四.サマヤ戒を守らずしてタントラ信者であっても意味がない。
五.誓いを守らずして修行者であっても意味がない。
六.瞑想せずして崇高なふりをしても、うわべだけである。
七.修習のエッセンスのないダルマに取り組んでも意味がない。
八.自らダルマに沿って行動しない人が他人に教えを説いても、浅はかである。
九.自らが従えない助言を与えるのは、浅はかである。
いずれにせよ、いわゆる学識があると自称する人達の言う事にはうんざりである。彼らはダルマの修習によって自分達の心を調御することをせず、煩わしい感情を積み重ねているだけである。彼らが言うことはすべて浅薄な話である。」
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