yoga school kailas

Mとラーメーシュ・チャンドラ・サルカール(2)

1919年2月3日(月)PM4:30 モルトン・スクールにて
 
 
 Mは私にカーペットの上に座るようにおっしゃり、「シュリー・ラーマクリシュナ・プンティ」のコピーをくださった。
 そして彼はバナビハリに歌を歌うようにおっしゃった。バナビハリは歌った。

「おお、私の心の黒蜂よ、
 ラーマクリシュナの蓮華の御足の甘露の中に没頭せよ」

「非常に素晴らしい!」

 Mは叫んだ。

「信仰歌は心を神へといざなう。
 ヨーギーたちは心を神に集中し続けるのだ。
 人は少しばかり『彼』への愛を開発すると、その至福の中に漂うだろう。
 だから、ヨーギーは心を他の対象にさまよわせてはならないのだよ。
 心を神に向け、彼を愛するように努めなさい。
 家族を愛し、ずっと彼らに集中したとて、あなたは何を得るというのかね?
 いつか彼らは皆死ぬ。彼らを失うときには、あなたはその悲しみで苦しむだろう。
 私の友人の1人はナルマダ河の岸に小屋を建て、人生最後の13年間はそこでラーマの御名を唱えて、神を悟るよう懸命に努力していた。」

 そして彼は歌った。

 ラグパティ ラガヴァ ラージャ ラーム
 パティタ パヴァナ シーターラーム
 ラーム ラーム ジャヤ ラージャ ラーム
 ラーム ラーム ジャヤ シーターラーム

(おお、ラーマよ、ラグ族の王よ、あなたは魂の救済者。
 ラーマに勝利あれ、シーターに勝利あれ。)

 年配のお付きの者が灯油ランタンに明かりをつけようとすると、Mは「まだだよ。まだ夜じゃない」とおっしゃった。
 それから私が窓の方に行こうと立ち上がると、Mは「シュリ―・ラーマクリシュナ・プンティ」がカーペットの上に置いてあるのを見て、こうおっしゃった。

「決して聖典を足の近くの床に置いてはならないぞ。
 聖典に敬意を払うことは、信仰の印だ。」

 そして彼は、私とその他の人たちの頭に、ガンガーの水を振りまいてくださった。
 ときどき彼は、腕の毛が見えるかどうか確認しておられ、見えなくなると、ランタンを点けるようにお頼みになった。
 
 シュリ―・ラーマクリシュナが何度も訪ねたことのあるタンタニアのシッデーシュワリー・カーリー寺院でプラサードをもらったというブラフマーチャーリーが来た。
 Mはそのブラフマチャーリーにこうおっしゃった。

「あなたはその寺院でプラサードをもらったことで、祝福されたのです。
 毎日瞑想の間、その寺院のことを思い、母なる神に礼拝してください。
 このようにしてあなたは、師についての瞑想を達成するでしょう。
 師がたった一度でも訪れられた場所は、聖地となります。
 彼は宇宙の主、アヴァターラなのです。」

 
 それからMは手をチャドルの中に入れ、マントラを唱え始め、深く没頭していかれた。

share

  • Twitterにシェアする
  • Facebookにシェアする
  • Lineにシェアする