Mとサティシュ・チャンドラナート(4)
◎1924年2月27日 カルカッタ、ガダーダル・アシュラムにて
夕方に、多くの信者が霊性についての話を聞きにMのところへやってきた。
あるブラフマチャーリーがこう聞いた。
「われわれは今生で何かを達成できるでしょうか?」
M「例えばあなたが小屋で寝ていて、誰かがあなたを起こさないようにして遙か遠くに運んだとする。そこであなたは、どのくらい遠くに運ばれたかを知ることができるかね?
あなたの背後に、あなたのことをずっと思ってくださっている大いなる力(ラーマクリシュナ)があるのだよ。」
ある信者がMにこう尋ねた。
「なぜ、人々は大変な苦労をして聖地へ行き、屈辱に耐えるのかを教えてくださいませんか?
プリの寺院の祭司は巡礼者に恥をかかせ、ほうきの柄の部分で彼らを打ったりもします。」
M「人々は、神を悟るためにさまざまな試練を経験しなければならない。
常々寺院や主の山車を清掃しているほうきに触れられることは、素晴らしい祝福だと思わないかね?
そのために、プリを訪ねる人々は、ほうきで叩かれることを望むのだよ。
ある人がこう尋ねた。
『シュリー・ラーマクリシュナはどんな奇跡を起こしたのですか?』
私はこう答えたよ。――『師は人々の世俗的な傾向を逆方向――つまり神の方向へと変えられた。世俗的な喜びを至高の喜びへと変化させたのだ。これ以上にすごい奇跡があるかね? 彼は彼のもとに来た者たちの人生の流れを変えられたのだ』と。」
それから、Mは聖書を読み始められた。
彼は信者たちにこう仰った。
「あなたたちは魂、水、血の意味を知っているかね?
それはそれぞれキリスト、洗礼、十字架を意味している。
すべては神のご意思によって起こる。
自分の兄弟を愛せない人が、どうして神を愛することができよう?
スワミジが西洋から帰ってきた後のある日、われわれはバララームの家の屋根で話をしていた。
『アヴァターラの原理を理解するのは極度に難しい。』
スワミジは仰った。
『私はヴェーダやヴェーダーンタをかなり読み、師から非常に多くのことを聞いたが、それでもこのアヴァターラの神秘を見抜くことはできない。』」
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