yoga school kailas

達人座(シッダ・アーサナ)

 まず片足のかかとを肛門と生殖器の間に入れ、足の裏が内股に触れるようにします。続いてもう一方の足のかかとを生殖器の上の根元の部分に置き、足先をふくらはぎと太ももの間に差し込んで固定します。頭と首と背筋を真っすぐに伸ばし、両膝は床から離れないようにします。

《効果》
 瞑想をする際に有効な座り方です。この座法で座ると、会陰は自然と収縮するので、プラーナと精液とが頭部に向かって上昇していきます。そうするとスシュムナー管が開き、プラーナと諸感覚器官、それに意思の働きが安定してきます。また、かかとが生殖器の上の根元を圧迫するので、生殖器神経の緊張がほぐれ、禁欲状態を保てるようになります。さらにまた、苦楽とか寒暑といった二極の対立する感情に惑わされなくなります。

「この座法を修習することによって速やかにヨーガの成就に達する。気の修習に励む人はこの達人座を専修すべし。これによって輪廻界を越えて至上の境界に到達する。」(シヴァ・サンヒター)

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