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解説「菩薩の生き方」第二十七回(4)

 「常に心を動かさない。」

 はい、これもこのままだね。もちろんわれわれは、まだまだけがれがありますと。あるいは悪いカルマがありますと。でもそれを、まあ、「心を動かさない」っていうのはさ、最終的にはもちろん、不動の心の境地ができて、で、そこに安住すればいいんですけど、その前の段階ではもちろん不動ではないと。でもわれわれの意志によって、つまり心の力によって、なんとか無駄な動きを止めることができる。っていうのは、放っておくとすぐに心は動いて、どんどん余計な悪業を出してくるんだね。余計な悪い思いを。そうでしょ? 例えばわれわれが何かあってちょっとショックを受けたり、あるいはちょっと怒りが出たりしたときに、まず心が動くよね。「え!」っていう感じで。で、これを放っとくと、そこから、相手への悪い気持ちとか、あるいはいろんな疑いとか、相手をなんとかしたいっていう気持ちとかいっぱい出てくるよね。だから動いた時点で止めてしまえば、まあちょっとは出るかもしれないけど、あまりダメージはない。
 だからわれわれは常に、大きな心、そして不動の心をイメージし、そのようにあらなきゃいけない。
 いつも言うように、よく例えで出されるのは、われわれの心が狭いと、ちょうどコップに石を入れたときのように――つまりコップに、ね、手の平ぐらいの石を入れたら、もう水が半分以上出ちゃうよね。洗面器に入れても、ちょっと跳ねて水が出るくらいで大きなダメージはないと。海に投げ込めば、ほとんどノーダメージと。海の全体からいったらさ、ほんとにものすごい小さなノミみたいなものがちょっと来たぐらいの感じにしかならない。つまりそれだけ、大きな、広い、不動の心をわれわれはつくらなきゃいけない。その念正智っていうか、それを普段から、「わたしは修行者なんだから、ちょっとやそっとのことで心を動かしてはいけないんだ」と。「常にグルや至高者に心を合わせて、広大なる安らぎの中に常に心を置くようにしよう」と考えなきゃいけない。

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