yoga school kailas

解説「菩薩の生き方」第三十回(9)

 はい。で、衆生がよりどころっていう意味合いとして、ここで二つ書いてあるけども、一つは、そもそも菩薩道っていうのは、人を救う道であると。人を救うことによってその人は、よりいっそう高い菩薩、高い聖者になっていくわけだね。
 これはカルマの法則からいったら当たり前の話なんです。当たり前っていうのは、カルマの法則っていうのは自分がやったことが返ってくるでしょ?  誰かを救ったっていうか、例えば誰かを解脱させたとか、あるいは解脱までいかなくても、誰かの修行を進めたとするよ。当然返ってきます、自分に。あるいはね、そうだな、まだそのような、神とかブッダとか真理、ヨーガ、仏教とかと縁がなかった人がいて、その人を修行の道に入れたとするよ。あるいは入れないまでも、教えを与えてね、その人の心をそっちの方に向かわせたとするよ。これってね、超すごいことです。超すごいことっていうのは、さっきから言っている話と同じなんだけど、つまりこれ、本当にすごいんです。本当にすごいっていうのは、つまりその人にダルマがなかったら、もうさっきから言っているように、カルマに支配された、暗黒の、グルグルグルグル回る輪廻をずーっとしているだけです。何も変わらない。これにダルマが入りました。まだまだ、もちろん進んではいないかもしれないけど、その一歩を踏みだしました。このダルマの道を行ってなかった人が、ちょっとでも入った――ここってすごいんです。入ってなかった状態から入ったっていうのはものすごいジャンプアップなんだね、魂のね。これはものすごいです。このものすごいジャンプアップを人に与えたっていうことは、それがこっちに返ってきます。こっちがものすごくジャンプアップします。ね。だからすごいんだね。人を幸せにする、あるいは人の修行を進める、これは全部自分に返ってくる。
 はい。それが一つね。つまり菩薩道というのは、人を救い、それが自分に返ってきて、それでどんどん自分の器も広くなり、偉大なブッダに近づいていくと。

share

  • Twitterにシェアする
  • Facebookにシェアする
  • Lineにシェアする