発見
弟子たちはみな、まだ10代か20代前半の、順応性がある年ごろであった。うち二人はやっと16歳になったばかりだった。師(ラーマクリシュナ)はまるで彼らが小さな子供であるかのように一緒に遊んだ。師はお遊びがとても好きで、ある日、弟子の少年たちと一緒にパンチャヴァティの近くでカエル跳びのゲームをしておられるところを訪問者が発見した。
また、ときどき師はものまねで笑いを引き起こした。
それから再び厳粛になり、弟子たちを夜明けよりずっと早く起こし、瞑想のために座らせたものだった。
師は、「もしお前たちが、わたしが修行した16分の1でも修行をすれば、お前たちは必ず目的を達成するだろう」とおっしゃった。
あるとき、ある人が師に、「あなたはただの一触れで人を完成に至らせる力をお持ちであるのに、なぜそうならさないのですか?」と尋ねた。師は、「もしわたしがそうすると、その人は完成の域にとどまることができないからだ。人は成長し、それにふさわしくなるように準備しなければならないのだよ」とお答えになった。
――スワミ・ラーマクリシュナーナンダ(「わたしたちが見たラーマクリシュナ」より)