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最も重要な三つのアーサナ


 シヴァ大神は84のアーサナをお説きになったが、その中でも最も重要な三つのアーサナを以下に取り上げて説明しよう。

 三つの最も優れたアーサナというのは、シッダ・アーサナ、パドマ・アーサナ、シンハ・アーサナである。

 
☆シッダ・アーサナ(達人座)

 片方のかかとを会陰部にあてがい、他方のかかとをしっかりと性器の上方にすえる。上体をまっすぐに立て、もろもろの感覚を外界の対象から内側に引っ込め、眉間を凝視せよ。これこそ解脱の障害を断ち切るところの、シッダと呼ばれるアーサナである。

 両方のかかとを性器の上方にあてがい、シッダ・アーサナをなしてもよい。

 シッダ・アーサナは、七万二千本のナーディ(気道)の汚れを清掃するものである。

 シッダ・アーサナが不動に組まれたならば、心地よいウンマニーの状態が発現し、またバンダ・トラヤも自然に生ずる。

☆パドマ・アーサナ(蓮華座)①

 深く交差した両足を腿の上に置き、手のひらを上向きに両手を重ねる。そして舌の先を上口蓋につけ、肛門を引き締めて気を引き上げる。

☆パドマ・アーサナ②

 ことさらに固くパドマ・アーサナを組み、心に「かのもの(タット)」を思念しながら、息を吸い込み、深くあごを胸にうずめてプラーナ気を下方へ通わせ、肛門を引き締めて繰り返しアパーナ気を上へ引き上げる。これによって、人はシャクティの助けを得て、無比な悟りを得る。

☆パドマ・アーサナ③

 パドマ・アーサナを組み、背後から回した両手でしっかりと両足の親指をつかむ。このアーサナはバッダ・パドマ・アーサナと呼ばれ、行者たちの疾患を消す。

 パドマ・アーサナは、あらゆる疾病の破壊者といわれる。また、このアーサナは行者を解脱へと導く。とはいえ、功徳の薄い人はそれに成功しない。ただ賢明で功徳のある人だけが成功するのである。

☆シンハ・アーサナ(ライオンの体位)

 両足の足首を交差させ、その上に座る。
 両手のひらをそれぞれの側のひざに置き、指を広げ、口を大きく開けて舌を長く外に出し、精神を統一して眉間を凝視する。
 
 このアーサナは、優れたヨーギーたちによって、アーサナの中の最上のものとして尊ばれるべきである。それは三つのバンダの統合をもたらすものである。

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