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懺悔と称賛

 自分の悪い部分、あるいは過去の過ち、そういった部分は、ごまかさずにはっきりと認識し、懺悔すべきですね。
 懺悔というのは神や仏陀などに対して告白し、浄化を願い、そして生まれ変わることを決意し、そして浄化されたという確信を持ちます。

 そしてそれだけではなく、バランスをとるために、自分の中の良い部分に関して、自分で自分を称賛してあげるとよいでしょう。

 自分の悪い部分は覆い隠し、あるいは卑屈になる。そして良い部分に関してはひねくれて認められない。あるいは傲慢になる。これではいけません。

 悪い部分は悪いとはっきりと認め、懺悔する。良い部分は良いと素直に認め、自己を称賛する。しかしそこで止まらずに、より高みを目指して努力する。
 これらは簡単なことですが、なかなか実践は難しいですね。しかしこのようにするなら利益は大きいと思います。

 そしてこれができると、他人に対しても寛容になれます。そして他者の良い点を称賛し、学べるようになってきます。

 他人を許せないとか、称賛できないとか、嫉妬や憎しみを持ってしまう場合、それ以前に自分に対しての認識がひねくれていたり間違っていることが多いものです。その場合はまずは懺悔、そして称賛を自分に対して行なうことで、自分に対して素直に認める状態を作り、それによって他者をも認めることができるようになります。

 他人のことがやたらうらやましく見え、逆に自分に対して卑屈になる。
 あるいは、他人の悪い部分ばかりが目に付き、逆に自分に対して傲慢になる。
 このどちらも、不正確で、不利益なものの見方です。

 自分も他人も、多くの良い部分と、多くの悪い部分を持っています。そういう意味では比較はナンセンスです。まず自己を見つめ、自己への正確で素直な懺悔と称賛を繰り返す。それによってつくられた素直な心で、他人への寛容さと、称賛の心を訓練する。それはとても利益のある生き方だと思います。

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