yoga school kailas

心を変革する鋭利な戦輪(6)

 私の学びと教えが、執着や怒りの餌食となるならば、
 それは、私が自分の悪魔のような思考のけがれを熟考しなかったがゆえに、
 私に返ってきた悪しきカルマという鋭利な戦輪である――
 今から私は、これらの障害を吟味し、征服しよう。

 私が為した一切の善が、悪しきものに変わってしまうならば、
 それは、私が他者の親切な行ないに対して、恩を仇で返したがゆえに、
 私に返ってきた悪しきカルマという鋭利な戦輪である――
 今から私は、他者の親切な行為に、敬意をもって報いよう。

 要するに、私に落雷のような災害が降りかかるならば、
 それは、私に返ってきた悪しきカルマという鋭利な戦輪である。
 あたかも、自分がつくった剣で殺される鍛冶屋の如くに――
 今から私は、悪をもたらす行為に対して用心深くなろう。

 私が悪趣で苦しみを受けるならば、
 それは、私に返ってきた悪しきカルマという鋭利な戦輪である。
 あたかも、自分で打った矢に殺される射手の如くに――
 今から私は、悪をもたらす行為に対して用心深くなろう。

 在家者の苦難が私に降りかかるならば、
 それは、私に返ってきた悪しきカルマという鋭利な戦輪である。
 あたかも、大切に育てた子供に殺される親の如くに――
 今から私は、完全に世俗の生活を放棄しよう。

 これがこの世の習いである。ゆえに、私は敵に掴みかかろう!
 私を待ち伏せ、欺く盗人に、私は掴みかかろう!
 この大ぼら吹きは、私になりすまして、私を欺く。
 アハ! この者とはまさしく”自我執着”である。

 さあ、おお、ヤマーンタカよ、そのカルマという戦輪(チャクラ)を頭上に振りかざし、
 激しく三度回したまえ。
 二つの真理である足を大きく広げ、方便と智慧という眼を大きく開き、
 四つの力であるその剥き出しの牙で、敵を打ち倒したまえ!

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