後退とジャンプ
いったん後退して、助走をつけて障害を飛び越える。ここにおける後退っていうのは、決して悪いものじゃない。
つまり、後退があったがゆえに、障害を飛び越えることができたのだ。
あるいは、強烈にジャンプしようと思ったら、いったん膝を曲げなきゃいけない。いったん下におりなきゃいけない。でもその下におりたことにより、それが強烈な力となり、強烈なジャンプによってすごく高いところに手がとどくかもしれない。
後退を嫌い、膝を曲げなかったら、飛び越えられない。
大きく飛翔するには、グーッと膝を曲げなきゃいけない。それは高さという価値観で言ったら、いったん下がったように見える。しかしそれは力を蓄えているだけであって。
この人生も同じようなものなんだね。それを神はわかっているけども、われわれはそれをわかっていない。飛ぶために膝を曲げた、あるいは助走をつけるために後ろに後退したということを理解できないから、「ああ、俺の人生は後退した」とか、「ああ、俺は大失敗して大変な無駄な時間をすごした」とかそういうふうに思ってしまう。でも実際にはそんな人知では計り知れない何かがそこにはある。
経験しなきゃいけない失敗もある。
すべてはその後の皆さんの成長に繋がっているのです。
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