yoga school kailas

山のダルマ(21)

 「思考を払いのけてはならない。それらをダルマカーヤとして見なさい。」――たびたび引用されるこの教えは、まことに結構なものであるが、鋭い高度な洞察力を体得するまでは、あなたが依然として静謐な無の境地にある限り、単に「これはダルマカーヤだ」と考えるだけでは、「事象がありのままに存在している」という認識のない退屈な寂静の境地に導かれるだけである。だからまず最初は、思考が生じた瞬間に、ただその思考を一点集中で凝視し、「思考を認識する者」と「自己」を同一視しなさい。――まるで、お爺ちゃんが遊んでいる子供を見ているように、「見ること」なく凝視し、「ジャッジすること」なく見るのである。この一点集中に慣れると、今度は無思考という静まり返った生気のない流れに陥るだろう。それを(例えば、「パット!」と唱えることで)一瞬で破壊しなさい。そうすれば、その瞬間に、非二元の意識を超越した心が、そのむき出しの透明の空間に生じるであろう。

 するとやがて、あなたは必然的にある至福、光輝、無思考を経験し、一切の自己満足、思い上がった愛着、希望と恐怖から解放され、もう邪道に陥ることはなくなるだろう。

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