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君は何を得ようというのか?

君は何を得ようというのか?
この幻影の世の中で。
何も得ることはできない。
得たと思っても、すぐにそれは消え去る。
すぐに消え去るものを「得た」といえるのだろうか?
何も得ることはできない。

ということは、この世において、「私のもの」と呼べるものも何もないということ。

そして「私」もどこにもない。

しかしそれは何もない、無であるということではない。
「私」がないということは
すべてが「私」であるということに等しい。
もともと私はすべてに遍在している。
ちょうどそれは、夢の中のもろもろのあらわれが、すべて自分の心にすぎないように。

すべてはもともと完璧である。
すべては完全なるバガヴァ―ンであり
私もそれと等しい。
しかしそれを言葉ではなく真に理解するために
まずは「私」「私のもの」という幻を
心から捨て去るべきである。

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